逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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楽しい寮生活

「おはようございます眞鍋くん!今日も頑張ろう!」

寮生の樋口くんは満面の笑みを浮かべていた。僕も笑顔で返す。寮生規則1.笑顔の挨拶には笑顔で返そう!

「ではまた食堂で!」

彼は笑顔のままスタスタと歩き去った。僕は周りと同じようだ。

異変に気付いたのは1ヶ月前、127号室の金勢くんが病気を理由に突然退寮した。嘘だ。じゃあ前日寮母さんに泣きながら土下座している彼はどう説明するんだ。今すぐ直しま

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或県が狂うまで

〈昨日未明、県では5件目の殺人事件が起こり…〉

地域ブランド──それは地域特有の特徴や売り物による他県にない魅力。他で味わえない満足感を与えることが必要であり、常に県職員の頭を悩ませていた。しかしだからといって悪魔に頼ったのはうちが初めてだろう。まちづくり支援課係長、禍々凶子は悪魔初の公務員。見た目は6歳だが僕より1500と8歳年上だ。

「なんか県で売り出せそうなのはないノ?!」

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