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#パルプ
正義のヒーロー太郎が世界を救う(もしくは壊す)話。
世界に選択された男。太郎はヒーローになった。
正義の味方である太郎はまずは目の前の悪を是正しなければならない!
太郎の通う学校にはいじめがあった!
弱き者をいじめるものは悪だ!
だがいじめを行っている彼の家庭環境は最悪だった。つまり本当の悪は彼の家庭環境だったのだ!
だが彼の家庭環境が悪いことになった原因は彼の親の職場の理不尽な要求にあった。つまり悪は会社にあったのだ!
だがその会社が理不尽
夜叉天楼~血まみれのけだもの達~
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おれの周囲は、すべて写真に変わった。
商売女の悲鳴。
監視カメラの視線。
落ちる酒瓶。
跳ね飛ばされるドア。
通りを行く人々。
呼吸が荒い。張り詰めた神経のせいで肩はこわばり、口は潤いを忘れた。足はただ一つの命令に従い、前進を続ける。
動け! 〇・一秒前よりも先へ!
首から上はまるで別人のものになってしまったかのように
異世界人材派遣ワープ(株)
キキーッ
とてつもない速さでトラックが駆けていく。
「おい!このままだと指定の時間に間に合わねーぞ!」
「わかってる!」
さらに加速していくトラック。
「いたぞ!あの少年だ!」
おれはアクセルを更に踏み込んだ。
GYURURURURURURURU BOKAAAAAAAN!!
おれは少年を轢き殺した。
まぁ厳密には殺したわけじゃねーんだけど。
<転送装置起動>
対象ノ分解及ビデータ化
気合の女児・マジカル☆まじか
「おうおうおう! 上等くれてんじゃねーか!」
真敷本気香(まじきまじか)は小学校五年生の女児である。もと暴走族で今はラーメン屋の父と、もとレディース総長の母との間に生まれた生粋の気合系女児だ。
現在、父親のラーメン屋は地上げ屋の若い衆の嫌がらせに悩まされており、卑怯にもその仲間のひとりはまだ小学生である本気香を誘拐しようとしていた。
「この真敷本気香に手ェだすなら腕の一本や二本覚悟してんだろーな
ハロー DEATH TUBE
こんにちわー。
ハロー DEATH TUBE!
昨日の動画観てくれました?
ニュースでも取り上げてもらって話題になってますよねー。
こうやって自分のやった活動が認められていくのって嬉しいです!
えーっとそれで今回はですねー5人目?あれ?6人目でしたっけ?
ちょっと記憶が定かではないんですけどいきましょうか。
ということで今回取り上げるのはこれ!
ぴろぴろろ~最近話題の食品偽装をしたニコニ
たとえ死が私を歩もうとも
急ブレーキで車を止めると俺は毒づいた。窓を開けて今しがた轢きそうになった相手に怒鳴ろうとしたが、声が出なかった。
ヘッドライトの先には子どもがいた。小学生ぐらいで、クマのぬいぐるみを担いでいる。それを見てなぜか俺は戦争映画を思い出した。
嫌な予感がした俺は黙って車をバックさせはじめる。が、車と同時に男の子が動いた。まるでワープした俊敏さで助手席にしがみついた。
「乗せて! 乗せて! 乗
グリエルモ・サカラはなぜ消えた?
「アイツの暮らしは今のオレよりみじめなもんだった」
アルテロは言った。ウェストサイドの端の端、ゴミ溜めじみたこのボロ屋が彼の城であり、再開発以前の街の様子を知らせる唯一の名残だ。
「日々の食事にも事欠く有様だったとか。それに……」
「ハ!」頑固爺が若い記者を嘲る「見た風に語りよる。なら昔話はいらんだろ」
「とんでもない!それを聞きにきたんですよ」
キースは焦った。グリエルモの半生を追うため、彼の機
結合装甲ニコデカリオン
「ヘル病患者だ! ヘル病患者が出たぞ!!」
未来都市スティグマシティに悲鳴と怒号が響き渡る。公害病であるヘル病に罹患した患者のヘル発作による突発的な筋力増強と凶暴性の増加は、スティグマシティではすでにお馴染みの災害となっていた。
道路の真ん中で停めた車のドアを次々に開けて逃げ惑う市民に逆行し、アイノ・アカシはロングコートの裾をなびかせゆっくりと歩を進めた。
「グォオ……」
そのサイバーグラス
レッドルームシスターズ
赤
赤
赤
そこは赤い部屋だった。
でもその部屋は元々赤い部屋だったわけじゃない。
わたしの妹の部屋だった。
そしてその妹は今目の前にいる。
ただしそれはもはや妹なのかそうではないのかわからないのだ…。
考える間もなく赤い姿をしたそれが近づいてくる。
「タスケテオネェチャン…オネェチャン…イヒヒヒ」
顔だけはよく知っていた妹であったが明らかに表情が違う。
「あなたはだれなの?妹は
バディ・ノーバディ・マイバディ
下水を歩きながら俺は毒づく。先導する少女――ジョンからいい匂いがするからだ。元バディのこいつが死んだのが半年前。女になって帰ってきたのが昨日。
ジョンはフリルの服にスカート。奴を変異させた研究員は通だ。
研究所は真上。ハシゴが見える。
ジョンが振り向く。ドキリとするが顔に出さない。
「調子が悪いな。アル中に潜入任務は無理か」
「お前が生きてると知ってたら飲まなかったよ」
「そう
出会いの未確認のオレンジ色の
俺はベンチに座っていた。これからアプリで知り合った人と会うのだ。成績は八戦八敗。
眼の前で人が立ち止まったが宇宙服を着ている。九敗の予感がする。
「あの! オグラさんですか」
「あ、はい」
「わた、わたし、フォローしてフォロワーの……」宇宙服が慌てる。かわいそうになってきた。残ろう。
「これ、お土産です! みかんジュース!」差し出す。帰ろう。
と、気配がある。振り向くと作業着姿の