逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
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本
ようこそ、ユーシャルホテルへ!
『力が制御できず恋人も抱けない?触れるだけ人が凍ってしまう?大丈夫!ここでは貴方が“普通”で居られる!』
「本当だな?」
私は職員に尋ねた。
「本当ですよ、強力な解呪魔法が働いてますから。それでは、ゆっくり目を開けてくださいね」
七歳の時、私は邪眼が開き、灼熱の視線が家族を町ごと燃やしてしまった。
私は魔女の婆さんに拾われ、心で視る方法と魔法を学び、邪眼を取り除く方法を求め、25年