逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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記事

ガンスリンガー&カラテ

第3新台場方面行き電車は今夜も当然の如く満員だ。仕事帰りのサラリマンや酔漢、オーエルやサイバーゴス、パンクまでさながら人工島住民の見本市のようだ。これらが一塊になって東京湾の沖合いに浮かぶ目的地へと向かっているのだ。

身体を車両の奥へとねじ込む。自然な体勢で丹田に力を込め、揺れや慣性の力をそのまま立つ力に利用し、循環させる。常に地水火風の精霊とコネクトし、チノ=リを得る。俺の属するカラテ門派《四

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カラテワールド

僕はカラテが嫌いだ。

人を殴るなんて野蛮だし、何故こんなものが必修科目なのかがわからない。

国語算数理科社会カラテ。

このカラテさえなければ有名中学にだって行けたんだ。

でも仮に僕が良い中学校に入れていたところで、どうせまたカラテの壁にぶち当たる。

高校大学就職昇進。

これら全ての関門でカラテは必ず試される。

そうなれば僕はどこかで負け、底辺として生きていくことになる。

バカバカし

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