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#異世界
『元傭兵デリックの冒険』より「力鬼士(リキシ)の洞窟」
「ファック野郎!」
スコップを振り下ろし、襲い来る力鬼士の指をぶった切る!
「ギァーーッ!」指は土に還る。力鬼士は後退し、チッチッと音を発した。仲間を喚んでいる! ボゴン! ボゴン! 床や壁から力鬼士が這い出す。囲まれた!「くそったれ……! まさか、実在するなんてな!」
デリックはスコップを振り回して威嚇し、事の発端を思い出す。
◆
「父を、助けて下さい!」デリックの店に飛び込んで来た少女
後期高齢者のキッザニア
「来世は異世界に転生するあなたが後悔しないようあらかじめ現世で体験しておいていただきたいんですよ」
訪問販売すらやってこない儂のアパートにやってきたのは、訪問販売員の方が信頼できそうなほど胡散臭い女だった。
西洋の女神のような格好をした女はパンフレットを儂に押し付けた。
「ふむ……まあ、仮にあんたの話を信じるとして、なんじゃその間違いのない人生を遅れるようにってのは」
どうせ暇だから儂
信じて送り出した彼女が異世界お持ち帰りされてビデオレターを送ってくる全年齢向けファンタジー
飲み会に行った彼女と連絡が取れなくなってから、一週間が経ったある日。DVDが届いた。
彼女の名前が記されていたこともあり、俺はすぐにそれを再生した。
そこに、何が待ち受けているのかも知らずに――
内容は飲み会の光景だった。彼女はチャラ男達と楽しそうに会話している。
そのうち彼女が寝てしまう。
次に写ったのは、石畳の上に座る彼女の姿だった。
「な、なんなんですか!? どこですか、ここ
荒野のタグ・スリンガー
「「「ホーッ!ホーッ!」」」
荒縄で縛られたスマホを振り回し、web荒野に棲む電子原人たちが襲って来る! 上空に飛び交うのはツィツィ鳥だ。目玉や内臓を突つき出す腐食性の猛禽。俺の死体を食い荒らそうと、気が早いことにやってきたわけだ。だが、やるもんか。
疾走する電子馬の上で、俺は左手で手綱をとり、右掌を上に向け、集中する。エナジーが集い、掌大の「#(ハッシュタグ)」となる。俺の武器だ。
「
なぜ、異世界に行ったことがあると就職活動で有利なのか? ~就活で差をつける10のテクニック~
俺はイベントサークルの副代表で、オリンピックボランティアとしての活動経験もある。面接のときはいつも胸をはってそれをアピールしてきた。
――今、俺はそんなものが実戦では何の役にも立たないことを実感させられている。
とある大企業の面接を受けに来た俺は、マナーに則り3回ノックをして扉を開けた。
だが、その先に待ち受けていたのは机と椅子と張り付いたような笑みを浮かべた面接官ではなかった。
生暖か
ゲットバック・マイ・ライフ
銃声がした。目の前の怪物が破裂し、臓物が容赦なく俺に降りかかる。最悪だ。俺は列車内の床に這いつくばり、怪物を撃ち落とした存在に目を向けた。女だ。金髪の青い眼をした女が巨大な銃で怪物を駆除していた。可憐だった。
「間に合ってよかったです」
怪物共を始末した女が手を差し伸べてくる。アニメのような声だ。その手を掴み起き上がる。こんな小さな指であんな銃を振り回しているのか。
「あなたを迎