逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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記事

ドラスタルの魔騎

バオオオオオオン!

轟音。石畳の街道を、鉄馬が駆ける。黒く巨大な殺人バイクだ。
腕を組み、傲然と騎乗するは虹色モヒカンの巨漢。周囲に超自然の風を纏い、両眼をギラギラと輝かす。

「ヒャッハ!ヒャッハ!」

奇妙な掛け声をあげる主人を乗せ、鉄騎は猛然と進む。呪文だ。異界由来の蛮族ボウソウィに伝わる禁忌の魔術。巨漢がおもむろに両腕を広げるや、その背後に数十の鉄騎兵が出現する。隠匿の術だ。

「き、来

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AI Kills the Witch

ついさっき20年ぶりに交通事故を見た。

二台の自動車が合わせて一台分の車長に潰れて、その間からどちらのものとも知れない腕が飛び出ていた。ハンドルもブレーキもない“動くソファ”は道路の中央で“渋滞を作る棺桶”になって、すぐに撤去された。寝心地が気にならないといいけれど。

なにって、魔術の話。

自動車の発明と同時に生まれた交通事故は、あなたたちのおかげで現実から消えた。進路、速度、車間距離、信号

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