逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
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本
酒場「フライされたラクーン亭」にて
「あんた、ここはエルフ領と判っているか?」
エルフが二人、テーブルに寄ってきた。フードの留め具に弓を提げる隼の紋章。弓王フィナッセの者か。
他の客は見て見ぬふりすしている。まあそうなるわな。わしは内心嘆いて、酒に手を伸ばした。
「ワインだと?お前が飲みたいのはビールだろ?俺の体内で精製したのを飲ませてやるよ」
エルフはジョッキを奪うと、そのままズボンを下ろし、粗末なモノを晒した。