逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
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本
四人四色のメアリー・グリーン
「さよなら、オリジナル。今日からは僕が、本物のメアリーだ…!」
BLAM!
枯れ木のような老婆…メアリーの脳天を、銃弾が貫いた。彼女は血だまりに突っ伏し、動かなくなった。
「はぁー…!」
ぺたん。僕のお尻が、研究所の床についた音だった。
メアリー・グリーンが人生をやり直すための、若い肉体。それが僕だ。そのためだけに20年、義理の両親の元で育てられた。
事実を知った僕は、自由になるために