逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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ドラスタルの魔騎

バオオオオオオン!

轟音。石畳の街道を、鉄馬が駆ける。黒く巨大な殺人バイクだ。
腕を組み、傲然と騎乗するは虹色モヒカンの巨漢。周囲に超自然の風を纏い、両眼をギラギラと輝かす。

「ヒャッハ!ヒャッハ!」

奇妙な掛け声をあげる主人を乗せ、鉄騎は猛然と進む。呪文だ。異界由来の蛮族ボウソウィに伝わる禁忌の魔術。巨漢がおもむろに両腕を広げるや、その背後に数十の鉄騎兵が出現する。隠匿の術だ。

「き、来

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大吉です。すべてがうまくいくでしょう。
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文明社会を享受しろ

何でこんなことになっているのか。何故俺は春の雪解けと共に南下してきた混沌の戦士達と開けた平原で相対しているのか。何故、俺の隣のエルフらしからぬ筋肉女は楽しげな笑顔を浮かべているのか。何故俺は《鎧不の誓約》など立ててしまったのか。何故俺は真なる銀の銀糸で編まれた長フンドシなどはためかせているのか。何故俺は仰々しい傭兵団の紋章をモチーフにした槌矛など握って立っているのか。

何故神様は俺を異世界転生さ

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