逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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眠れる彼女の夢の中

教室の窓から空を眺め、空想に耽る彼女の横顔に、幾度も見惚れてきた。

彼女は、僕の恋人でもなく、幼馴染でもない。ただのクラスメートだ。机の位置が二つ挟んで後ろにあるだけ。会話を交わすことも、ないではない。クラスメートなんだから。でも、彼女の幼馴染で恋人は、別にちゃんといる。
いや、いた。この間、いなくなったのだ。

「神隠し、っつうのかなあ……ふっと蒸発したんだってサ」
「はァ。気体になって消え去

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