逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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魔女子高生と大きな使い魔

高身長がコンプレックスな女性もいるそうだが、私の友達は典型的なそれだった。

「ねえ、エリちゃんまたアイツと戦うの……?」
189cmの彼女、モモカの瞳はかすかに潤んでいた。
どこまでも気が小さい。
「今更怖気づいた?」
彼女は黙って俯く。

これから私達はあの巨大な毛玉の怪物を倒さねばならない。

「わかった、やる……」
弱々しい声。

「そう」
短く言うと人差し指で自分の唇を撫で、次に彼女のブ

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ハロウ・イン・アキバ

ぎい。サルーンのドアを開けると、客の何人かが俺を睨んだ。凶悪な面構えがずらり。
「らっしゃい」
メイド服の店主の嗄れ声。珈琲と砂糖の香りが充満する中、俺は悠然と歩を進め、カウンター席に座る。
「なんにするね」
「日替わりパスタと、キャラメルカプチーノで」

店主はごつく毛深い指で注文を書き取り、無言で了解する。
奥の方では、棒付きキャンディをしゃぶってカードゲームをしてる連中。ミント風味の清涼菓子

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ブッダがあなたに加護を与えるでしょう。
4

「最後の魔法!恋の千秋楽」

『うっちゃり~~!! またも奇跡の逆転で14連勝!』

魔女から願いが叶うまわしを受け取った私は連戦連勝! ついに千秋楽で「あの人」の胸を借りることになったの。でも、このまわしは願いを叶える度に短くなる呪いが……。たいへん!土俵でまわしが外れちゃう!?

『明日の取り組みでは全勝同士で横綱との決戦を……』

でも、ここまで来たからには”誓い”にかけてあの人に全てをぶつけてやるんだから!

物語は先

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ゴッドブレスユー
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