逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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カラッテリ・チネージの謎

「なんとかいう本に、こう書かれているそうだ」

陰気な男は俺を見据えて、ゆっくりと、無表情に言った。

「『私は死神だ。こいつはもう殺してある。お前は戦士としての義務を果たし、こいつを殺せ。そうしなけりゃ、地獄へ落とすぞ』……そんなふうに。俺は義務を果たす」

そういう男こそ、死神のようだった。死神がこの男の姿を取って、俺を殺しに来たのだ。痩せて背が高く、黒尽くめで、指の節くれだった、この髭面の狂

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大吉です。すべてがうまくいくでしょう。
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