逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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開拓星のガーデナー

やりやがった。

僚機のナパームが炎上させたのは、折り重なった樹獣の群れ。下には仲間のガーデナーもいたが、彼女は一切気に留めなかった。

「アッハッハ! キャンプファイヤーみてえだな!」

モニター越しに褐色肌の少女が笑う。惑星スダースの前回調査隊、唯一の生き残り。唯一の。ああ、きっとそういうことだ。

スダースは地球と酷似した大気の惑星だが、大部分が密林で、樹獣という巨大肉食植物が氾濫している。

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メンタル的なものが充電されました。
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スリー・ロウズ・オブ・ロボティクス・コンプレックス

お前も知っているだろう。ロボット三原則。

 強くなくてはならない。
 デカくなくてはならない。
 カッコよくなくてはならない。

 最近のヤツは「人型である必然性がない」「自動操縦でいいのに人が乗せる意味がない」と小さくまとまろうとする。ケータイもパソコンも小型化も進んだ。それはそれでいい。しかし浪漫まで矮小化させるこの風潮を私は許せなかった。

 ここまで一息で言い切り、決め顔で私は告げた。

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超機神演舞マキナフェスト

古代貴族は歌を詠み、中世市民はロックンロールに熱狂した。そして現代の若者はスーパーロボットによる戦闘演舞に明け暮れている。

「畜生!」
キャノピーを蹴り開けて俺は地面に降り立ち、自主練の準備にかかる。共通規格の飛行ユニットにぶっ刺した禍々しい翼が美しい。変形収納など度外視した6本の武器腕も最高だ。俺が憧れる地獄合体演舞にぴったりの機体。問題はうちの超機部がソロ志向で、合体を却下された事だ。仲良

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やったー!
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ギガンティッツ・ドール

「少年、怪我はないか」

目の前で結晶質の皮膚を持つ巨獣を弾き飛ばし、間髪入れず一刀両断した巨大な甲冑から、無機質な声が響く。それは一切聞き覚えのない言語だと認識しながらも、何故か意味が直接少年の脳内に流れ込んでいた。

「はい、いや……無い、です」

へたり込んだまま少年……高原カズトが見上げるそれは、およそ10メートル程か。
白銀の、一般にイメージする西洋鎧のような手足と兜。それに応じて巨大な

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