逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
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本
スリー・ロウズ・オブ・ロボティクス・コンプレックス
お前も知っているだろう。ロボット三原則。
強くなくてはならない。
デカくなくてはならない。
カッコよくなくてはならない。
最近のヤツは「人型である必然性がない」「自動操縦でいいのに人が乗せる意味がない」と小さくまとまろうとする。ケータイもパソコンも小型化も進んだ。それはそれでいい。しかし浪漫まで矮小化させるこの風潮を私は許せなかった。
ここまで一息で言い切り、決め顔で私は告げた。
超機神演舞マキナフェスト
古代貴族は歌を詠み、中世市民はロックンロールに熱狂した。そして現代の若者はスーパーロボットによる戦闘演舞に明け暮れている。
「畜生!」
キャノピーを蹴り開けて俺は地面に降り立ち、自主練の準備にかかる。共通規格の飛行ユニットにぶっ刺した禍々しい翼が美しい。変形収納など度外視した6本の武器腕も最高だ。俺が憧れる地獄合体演舞にぴったりの機体。問題はうちの超機部がソロ志向で、合体を却下された事だ。仲良