逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集
1857
本
【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿 #1(第1話:1/4)
死人に口なし? あるよバカタレ。
-ジュディ-
「ああジュディ。深夜にすまない」
バリケードテープをくぐる老婆にゴードン特別捜査官が声をかける。
「ったく。こんな山奥の道端でババアが死ぬかい?」
不満を垂れながらジュディは咥え煙草を始末し、ざっと死体を観察した。
「手首の擦過傷と足の具合からして監禁された後に徒歩で山中を逃走… 道に飛び出し轢死。監禁場所は半径2マイル圏内か。退屈な事件」
「
キャノンボール2035 日本橋トゥ梅田 ~ババアのデス・レース~
「国道1号でレース。ルールは単純、65歳以上の女性が歩行補助車で地上を移動する。これだけです。賞金は…」
国民の3割がジジババの超高齢社会、日本。
「(カネを握る)ババアに愛され続けるサービスを」を社是に興した会社を時価総額40兆円まで成長させ、今はババアの楽園『BABA TOWN』を建設中の男、後澤勇作が記者会見を開いていた。
「ふん、自分が考えたみたく偉そうに。…まあ利用させてもらうよ」
二百骨合体ババアリオン
「イヤーッ!」
女の悲鳴を背に受けたババアが振り向くと一人のチビッコが道路に飛び出していた!
テケテケ…
チビッコは転がるボールに夢中で周囲が見えていない!
迫り来るトラック!
「タケシー!」
ババアの判断は早かった!
『みんな、緊急事態だ。アタシの所で合体だよ! ババア・トゥ・ボーン!』
ババアは補聴器コレスポンデンスで199人のババアに呼びかけながら自らも人骨の1つ “仙骨” へと超圧縮変