逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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お姉さまがあなたを見ている

『図書室も無けりゃ本も無い。それで図書委員があるなんて変な話だ』
「うるさいな、何よ図書室って」

 頭の中に、男が住み着いた。名前は臼田澄夫。正体は多分、前世の自分。先日彼の夢を見てから、思い出した様に現れた。実際彼はただの記憶で、幽霊や別人格なんかじゃない。

 けれど私は、世界観のまるで違うその記憶を受け入れられず、自分とは別の存在だと考える事にした。と言っても、要は弾みで浮かぶこの男として

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