逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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【冒頭】

焼け痕から立ち上がった。ぬらり。

 黒焦げの木綿に張り付いた皮膚がずるりと滑って剥けた。
 鞘から白刃を抜くように。剥き出しの肉。骨。そして、

 焔。

 握りしめる。おれはまだ燃えていた。身体をひとつなぎにしていた全ての生々しい部分が熱に舐められぼそぼそと炭になっていく間も、おれは燃えていた。鼻から入った火で喉が焼けていく間も、耳が溶けて叫び声が詰まっていく間も、おれは燃えていた。お前が刀を

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