逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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あるのは名誉だけ

「よぉおっさん、やるじゃないか」

 ベンチ中の私にギャップを被った若者が話しかけてきた。ラグビーやれそうな体格、顔もハンサム。きっとモテてるだろうなと思いながら私はシャフトを置き、起き上がった。

「なんでしょう?」「あれはアンタが?」

 若者は壁を顎で指した。私の写真が飾ってある。ジム内大会優勝の名誉の証だ。

「ええ、そうです」

「でも正直キツイだろ?関節が軋んで、筋肉痛が何日続くよな?

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