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#逆噴射小説大賞
【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!
お待たせしました! CORONAとドリトスを手にするため、約1900もの作品が集まった第1回「逆噴射小説大賞」の一次選考、および二次選考が、ここに終了いたしました。改めて、たくさんのご参加(投稿+スキ+紹介)、本当にありがとうございました!
逆噴射聡一郎先生によれば、今回のパルプ小説大賞設立の理由は「毎日がプラクティス・・・・そのための場・・・・イクォール・・・MEXICO・・・・」とのこと。
noteで開催の逆噴射小説大賞、最終応募数は1900作品を超えました! エントリー確認期間は11月1日〜8日まで!
CORONAビール1カートンと栄誉をめざし、小説の冒頭400文字でしのぎをけずる「逆噴射小説大賞」。ダイハードテイルズがnote上で呼びかけて開催した自主イベントですが、なんと開催10月第2週から月末までの応募期間で1900作品以上もの応募が集まりました! ありがとうございます!
1900作品とはこれはものすごい数字ですよ。1つ400文字としてざっくり計算すると、76万文字。一般的な文庫本の文字
パルプ・ハザード!!
俺が投稿ボタンをクリックした瞬間、背後で轟音! 驚いて振り返った俺はさらに驚いた!
「ゲホゲホ…… 畜生、なんだここは?」
部屋に詰め込んだ趣味の本やフィギュアが大地震の直後めいて散乱している。埃が舞う中、ヨロヨロと起き上がって不審げに辺りを見回す女。
誰だ? なんて思わなかった。俺は彼女を知っていた。その姿を肉眼で見るのは初めてだが、俺の頭の中には彼女の全ての情報が入っていた。だって彼女は
ソリッド・シェル・ソウル
「何が楽な仕事だ、まったく」
思わずぼやく。
標的は傭兵崩れ。魔術師の類はおらず、数も十人ほど、のはず。
『一杯食わされたか。正直に話すと俺らが断ると思ったんじゃないか』
が、実際の敵は三十人を下らない。さらに男たちが取り囲むのは、小屋のような鉄の箱だ。眼球に投影された解析結果には【軽戦車】とある。
「次から個人の仲介屋は信用するなよ」
『そうする。で、どうする?』
「やめとくと言いたいけ
ギターを抱いた渡り猫
コバーンの手下、あのニボシ臭いハチワレどもの頭をあニャあきチーズに変えてやったのは、ここニャン年かで二番目に気分のいい出来事だったが、(一番目がニャニかって?あんたみたいないい猫とこうしてお話しできてることかもニャ)そのおかげで、町から町へ、渡り鳥ならぬ渡り猫、ってわけさ。まあ、俺には幸い相棒のこいつがあるからニャ、こいつをかきニャらしながら、甘い歌の一つでも口ずさめば、とりあえず食うものと宿に困
もっとみる巨大猫型奇術師バーディ
「バーディ、ちゅっちゅ」
あったかいマンションの一室で、僕は愛しき飼い猫の名を呼ぶ。何度か呼んで、バーディは気だるそうに来てくれる。
「おーよしよしよしよし」
撫でてやると、まんざらでもなさそうな顔をする。かわいいなあ。
バーディは僕の手からするりと逃れ、壁に貼ってあるポスターを見上げた。
「ん、それはね、知り合いの変なおじさんからもらったんだよ」
電光ナンチャラなんとかマンみたいな、
『妖異探偵・シャーロック=ホームズ』
「これは妖精の仕業ですよ、警部」
「気が狂ったのかね、ホームズ君」
英国は倫敦。
霧烟る都市を揺るがす怪事件に現れた名探偵の口から出たのは、名推理ではなく妄言だった。
「現場は密室。死体は人の手の届かぬ天井に磔られ、死体は傷一つなく心臓を潰されている。これが人間の仕業ですか?」
「それを考えるのが君の仕事じゃないのか!」
「ですから、妖精の仕業とお云いしています」
やはり駄目だったか、
断世結姫(だんぜいけっき)のスノー・ホワイト
車椅子に座した乙女は目視で状況を確認する。
世界の狭間、水晶じみた超常の根で編まれし迷宮回廊の彼方より迫り来るは、黒い影の子鬼共、通称《ゴブリン》。レーダー反応も考慮に入れれば二百は下らぬと見えた。
「ご命令を、シロ様」
傍らに控える内の一人、眼鏡メイドが彼女に請う。
「私が対処します。ホヅミとランマルは時間稼ぎを、90、いや100秒」
「御意!」
命が下るや、メイドは二刀を構えて鉄砲玉の如く飛び
ハル・ネッサリア制覇録”王宮狂騒”
王宮が落ちた。
兄である第一王子が戦死した、との報せに続いて舞い込んできた凶報に、しかし不思議と納得していた。父王が病に伏せ、第二王子は外遊とは名ばかりの人質生活。今の王都には「デブで間抜けの第三王子」である自分だけ。外戚にして宰相である、あの男が野心を顕すには絶好の機会到来、という状況だ。王宮制圧は「第三王子」の名の下に行われたそうだ。遅かれ早かれ禅譲、即位、傀儡と事態は進行していくだろう