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逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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「逆噴射小説大賞」とは、ダイハードテイルズ出版局が主催し、社会派コラムニストの逆噴射聡一郎先生が審査員に加わる、コンテンポラリーで由緒あるパルプ小説大賞です。今回の本文文字制限は…
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#逆噴射小説大賞

【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!

【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!

お待たせしました! CORONAとドリトスを手にするため、約1900もの作品が集まった第1回「逆噴射小説大賞」の一次選考、および二次選考が、ここに終了いたしました。改めて、たくさんのご参加(投稿+スキ+紹介)、本当にありがとうございました! 

逆噴射聡一郎先生によれば、今回のパルプ小説大賞設立の理由は「毎日がプラクティス・・・・そのための場・・・・イクォール・・・MEXICO・・・・」とのこと。

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noteで開催の逆噴射小説大賞、最終応募数は1900作品を超えました! エントリー確認期間は11月1日〜8日まで!

noteで開催の逆噴射小説大賞、最終応募数は1900作品を超えました! エントリー確認期間は11月1日〜8日まで!

CORONAビール1カートンと栄誉をめざし、小説の冒頭400文字でしのぎをけずる「逆噴射小説大賞」。ダイハードテイルズがnote上で呼びかけて開催した自主イベントですが、なんと開催10月第2週から月末までの応募期間で1900作品以上もの応募が集まりました! ありがとうございます!

1900作品とはこれはものすごい数字ですよ。1つ400文字としてざっくり計算すると、76万文字。一般的な文庫本の文字

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痴情の星

 兄がいるんだけどさ、どうも今ツバメやってるらしいのね。要するにヒモ。これが歳上好きで、しかも気が強くて潔癖症なのが大好物みたいでさ。で、ここからが重要なんだけれど、しばらくすると蒸発する癖があって。そんなだから本名名乗らないで、僕の名前使ってるらしいんだわ。だから、よくわからない人に僕のこと訊かれたら、知らないって答えてもらえる?
「うんまあ、手遅れみたいだけど」
「え」
 僕たちの横をゆっくり

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悪虐非道の姫

「かつて魔族と人間が同じ街に共存する時代があったのよ」女戦士ヨシミは人工パーツに置換された下顎に触れる。「悪い冗談みたいだった」
「……」
向き合うイオタ——魔族に呪殺された勇者のクローン体——は固唾を呑んだ。 

女戦士ヨシミが当時住んでいた団地の道路で、裸の若い女が四つん這いになり臀部を鞭打たれていた。
鞭を振るのは魔界の女王イグナール。ヨシミのお隣さんだ。
「良い子ね!あと50発耐えれば奴隷

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創世巨人のゼナン

創世巨人のゼナン

「おはよう、被検体49号。言葉はわかるよね」

突如現れた異界の科学者。彼のもたらしたクローン技術は世界を変えた。最強戦士のクローン、伝説的剣士のクローン、選ばれし勇者のクローン…その力は邪を圧倒し、人の世は平和になった。

…はずだった。

「僕の名はマガタ。人間に滅ぼされた魔王のクローンだ。

そして彼は偉大なる夜の一族、その始祖のクローン。あっちのは大陸を腐海に沈めた魔導士のクローンで、僕ら

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パルプ・ハザード!!

パルプ・ハザード!!

 俺が投稿ボタンをクリックした瞬間、背後で轟音! 驚いて振り返った俺はさらに驚いた!
「ゲホゲホ…… 畜生、なんだここは?」
 部屋に詰め込んだ趣味の本やフィギュアが大地震の直後めいて散乱している。埃が舞う中、ヨロヨロと起き上がって不審げに辺りを見回す女。
 誰だ? なんて思わなかった。俺は彼女を知っていた。その姿を肉眼で見るのは初めてだが、俺の頭の中には彼女の全ての情報が入っていた。だって彼女は

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ソリッド・シェル・ソウル

ソリッド・シェル・ソウル

「何が楽な仕事だ、まったく」

思わずぼやく。
標的は傭兵崩れ。魔術師の類はおらず、数も十人ほど、のはず。

『一杯食わされたか。正直に話すと俺らが断ると思ったんじゃないか』

が、実際の敵は三十人を下らない。さらに男たちが取り囲むのは、小屋のような鉄の箱だ。眼球に投影された解析結果には【軽戦車】とある。

「次から個人の仲介屋は信用するなよ」
『そうする。で、どうする?』
「やめとくと言いたいけ

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ギターを抱いた渡り猫

コバーンの手下、あのニボシ臭いハチワレどもの頭をあニャあきチーズに変えてやったのは、ここニャン年かで二番目に気分のいい出来事だったが、(一番目がニャニかって?あんたみたいないい猫とこうしてお話しできてることかもニャ)そのおかげで、町から町へ、渡り鳥ならぬ渡り猫、ってわけさ。まあ、俺には幸い相棒のこいつがあるからニャ、こいつをかきニャらしながら、甘い歌の一つでも口ずさめば、とりあえず食うものと宿に困

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巨大猫型奇術師バーディ

巨大猫型奇術師バーディ

「バーディ、ちゅっちゅ」

あったかいマンションの一室で、僕は愛しき飼い猫の名を呼ぶ。何度か呼んで、バーディは気だるそうに来てくれる。

「おーよしよしよしよし」

撫でてやると、まんざらでもなさそうな顔をする。かわいいなあ。

バーディは僕の手からするりと逃れ、壁に貼ってあるポスターを見上げた。

「ん、それはね、知り合いの変なおじさんからもらったんだよ」

電光ナンチャラなんとかマンみたいな、

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運命査定額

運命査定額

「役所で"運命"を買い取ってもらえる」
ドロイド賭博で大負けした日、学府の頃の先輩に相談するとそう教えられた。

ケイオスフィアが一定期間後の未来の自分に起こる出来事を量子演算して、その価値や実現可能性やらを掛け算して値段を決め、売買に応じて未来調整が行われる。
子供の頃から災害やテロの予測と防止に未来調整が使われていたが、こうした個人向けサービスも始まったらしい。
売った未来は”起こらない”が、

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花の婚礼

花の婚礼

それが何年前の出来事だったか、今となっては定かではない。

僕と友人は長い休暇を利用し、遥か異国の街へと観光に来ていた。

華麗な建造物の合間を縫うように、強い日差しを照り返す石畳の坂道が、上へ下へと曲がりくねりながら、どこまでも続いている。

2頭の驢馬が、大きな果物籠のような荷台を背に乗せ、急な坂道をゆっくりと進む。
それぞれの荷台で揺られているのは、僕と友人、そして観光客一人ずつについている

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『妖異探偵・シャーロック=ホームズ』

「これは妖精の仕業ですよ、警部」
「気が狂ったのかね、ホームズ君」

 英国は倫敦。
 霧烟る都市を揺るがす怪事件に現れた名探偵の口から出たのは、名推理ではなく妄言だった。

「現場は密室。死体は人の手の届かぬ天井に磔られ、死体は傷一つなく心臓を潰されている。これが人間の仕業ですか?」
「それを考えるのが君の仕事じゃないのか!」
「ですから、妖精の仕業とお云いしています」

 やはり駄目だったか、

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断世結姫(だんぜいけっき)のスノー・ホワイト

車椅子に座した乙女は目視で状況を確認する。
世界の狭間、水晶じみた超常の根で編まれし迷宮回廊の彼方より迫り来るは、黒い影の子鬼共、通称《ゴブリン》。レーダー反応も考慮に入れれば二百は下らぬと見えた。
「ご命令を、シロ様」
傍らに控える内の一人、眼鏡メイドが彼女に請う。
「私が対処します。ホヅミとランマルは時間稼ぎを、90、いや100秒」
「御意!」
命が下るや、メイドは二刀を構えて鉄砲玉の如く飛び

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ハル・ネッサリア制覇録”王宮狂騒”

ハル・ネッサリア制覇録”王宮狂騒”

 王宮が落ちた。

 兄である第一王子が戦死した、との報せに続いて舞い込んできた凶報に、しかし不思議と納得していた。父王が病に伏せ、第二王子は外遊とは名ばかりの人質生活。今の王都には「デブで間抜けの第三王子」である自分だけ。外戚にして宰相である、あの男が野心を顕すには絶好の機会到来、という状況だ。王宮制圧は「第三王子」の名の下に行われたそうだ。遅かれ早かれ禅譲、即位、傀儡と事態は進行していくだろう

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