逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

1858

牙よ、死すまで駆けろ

牙がおう、と一声吠えた瞬間、哀れな警官の防刃ベストが薄絹のように裂け、鮮血と内臓が噴出した。牙は肉塊に一瞥することもなく囲みを破って駆け出す。牙のあまりの勢いに照準を合わせるのが一瞬遅れた狙撃班。その隙を逃さず、俺はスコープの反射光目掛けライフル弾をぶち込んだ。命中は気にせず、車を全速にする。

 バイオテクノロジーで絶滅動物を蘇らせる。サーベルタイガーが選ばれ、動物園で飼育される。感動ドラマ、カ

もっとみる