逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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天照らす-Amateras- 【プロローグ】

衝撃で、意識が一瞬吹っ飛んだ。
 それを引き戻したのは、弟の声だった。
「姉ちゃん!」
「ぐっ…」
 歯を食いしばり、拘束に抗う。目の前には巨大な牙と、拳大の4つの瞳。私を拘束している脚は、私の胴よりも太い。

 そいつは、巨大な──自動車サイズの蜘蛛だった。
 椅子が軋むような音で鳴きながら、私への締め付けを強めていく。

 どうしてこうなったんだっけ。苦しみの中で私は考える。
 そう、夕飯の買

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オレモー!
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