逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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「如何にして俺は全人類抹殺を決意したのか」

以下の文章を読み問いに答えなさい。

ノックの音がした。

問A:この文章について感想を述べよ。

問B:なぜ恐ろしかったかを述べよ。

問C:なぜ「外」に誰もいないと知っているか述べよ。

問D:なぜ見殺しにしたか述べよ。

問E:何から逃げ出したのかを述べよ。

問F:お前は逃げられない。

問G:お前は逃げられない。

問H:お前は逃げられない。

問I:お前は逃げられない。

以下の文

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ゴッド、ブレス、ユー
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ハロウ・イン・アキバ

ぎい。サルーンのドアを開けると、客の何人かが俺を睨んだ。凶悪な面構えがずらり。
「らっしゃい」
メイド服の店主の嗄れ声。珈琲と砂糖の香りが充満する中、俺は悠然と歩を進め、カウンター席に座る。
「なんにするね」
「日替わりパスタと、キャラメルカプチーノで」

店主はごつく毛深い指で注文を書き取り、無言で了解する。
奥の方では、棒付きキャンディをしゃぶってカードゲームをしてる連中。ミント風味の清涼菓子

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大吉です。すべてがうまくいくでしょう。
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不死の日のエドム

「日の神にかけて。今日は『誰も死なぬ日』でさ、ヨブの旦那」
薄汚い牧童は、そう言って男に微笑み、右手を挙げた。
「試してみる。首を出せ」

「いや。痛いは痛いんでね。罪になりやすぜ」
「構わぬ。贖い銀は先払いだ。俺の神に誓う。そこの連中、証し人となれ」
ヨブは、銀の入った革袋を呉れてやる。

牧童と証し人らは銀を確かめ、肯いて受け取る。
「じゃ、どうぞ」
剣が一閃し、牧童の首を断つ。ごろりと落ち、

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大吉です。すべてがうまくいくでしょう。
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