逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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シンクロナイズド・バーニング

演目開始の合図はない。誰かが動いた瞬間から、全てが採点の対象となる。
 馬に乗った4名が動き出す。まずは村の出口を塞ぎ、逃亡者は確実に殺すのが仕事だ。

 ここ数年、異世界転生ビジネスは1つの極致に到達した。容易にチート能力を入手できる異世界で、21世紀の現実世界での不可能を可能にしようと、誰かが思いつくのは必然だった。その1つが「村焼き」。採点性の殺戮競技として、所謂「汚い金持ち」たちのハイソな

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スリー・ロウズ・オブ・ロボティクス・コンプレックス

お前も知っているだろう。ロボット三原則。

 強くなくてはならない。
 デカくなくてはならない。
 カッコよくなくてはならない。

 最近のヤツは「人型である必然性がない」「自動操縦でいいのに人が乗せる意味がない」と小さくまとまろうとする。ケータイもパソコンも小型化も進んだ。それはそれでいい。しかし浪漫まで矮小化させるこの風潮を私は許せなかった。

 ここまで一息で言い切り、決め顔で私は告げた。

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