逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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ハッピーエンド推進委員会

「マッチを…マッチを買ってくれませんか」
冬空の下、消え入りそうな声で少女は街行く人々に訴える。
寒さのあまり暖を取るべく売り物のマッチに火を灯したそのときだ。

ボウッ!

目の前の教会が瞬く間に炎に包まれたのである。
まるで街の中心に出現した巨大な松明だ。
冷え切った頬に、震える手に、熱風が吹きつける。

「何これ…」

「どうです、暖かくなったでしょう」
目の前に突然現れたのは、まるで王子の

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グギャアァァァァメルシィィィ!
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