逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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碧空戦士アマガサ 第1話

 空は青いのに土砂降りの雨が降っているし、周囲の水溜りは"底なし"で人々が沈んでいくし、目の前には刀を持った怪人がいる──異常事態の連続に、晴香は自分が夢を見ているのかと思った。

 しかし、袈裟斬りにされた痛みが、吹き上がる血の匂いが、否応無しに現実を突きつけてくる。

 その怪人は、自らを"雨狐"と呼称していた。

 顔と狐面が一体化し、髪はなく、代わりに頭部を黒い鱗が覆っている。着流した白い

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