逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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フロム・ヘブン

カンダタは地獄の責め苦に喘いでいた。

だが彼は、針の山に貫かれ血の池に落とされてもなお反省しなかった。
悪党は変な所でガッツがある。

「あのブッダ野郎、俺を地獄に落としやがって」

そんな彼の目の前に一本の糸が垂らされた。
「カンダタよ、お前はかつて1匹の蜘蛛を救いました。
それに免じて一度だけ機会を与えます。
さあ、その糸を登ってきなさい」

ブッダの何と慈悲深いことか。

だが悪党はどこま

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それでも私はビアンカ派です
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