逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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ザ・マウンテン・バッドガイ

ユーリとロドリゴの兄弟はツキがなかった。
彼らがサン・エルトシティを訪れるのは、今日が初めてだった。
初めて訪れた街で犯罪をするのは、いつものことだった。

「ババア!死にたくなきゃその鞄置いてけ!」
「どこを撃てば一番苦しんで死ぬか、知りたいか?」
こうした街で、周りの人間がどれほど無関心に振る舞うか、熟知していた。

辺りが突然暗くなる。何かが陽光を遮っている。
ユーリは振り返り、
初めはそれ

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