逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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地獄への道

「三郎じいちゃん、肩もむよ」
「いつもすまないね」

邦夫はよく三郎の家に行き、世話を焼く。

「ところで『地獄への道は善意で舗装されている』って知ってるかな?」

突然の質問に困惑した表情で、邦夫は横に首を振った。

「そうかい、ただね、君がいつも善意をくれるおかげで、おじいちゃんの体が地獄とツナガッテシマッタヨオォォ」

頭から角が生え、肌が赤に変わり、不気味な光が目に宿る。三郎は地獄の悪魔と

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きゅうきょくすき
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