逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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王女殿下のウォーバーズ

絶え間ないレシプロエンジンの轟音と機関砲の射撃音が大気を震わせる。
 傭兵どもの駆る戦闘機が空中戦を繰り広げる空の下、おれは大破状態で地面に転がる愛機の翼の上で途方に暮れていた。
 プロペラは曲がり、主脚は折れ、尾翼は胴体後部ごと行方不明。修理不可、替えの機体を買うカネもなし。終わりだ。

「もし」

 空戦の轟音に混ざり、かすかに女の声が聞こえる。幻聴まで出てきたか。明日には国へ帰ろう。民間航空

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