復路鵜
2018/10/31 11:25
三途の川は広い。留吉が泳いで渡ろうとすると般若の顔で渡し守が飛んできた。「ちょっと! ちゃんと船に乗る!」「どうせ順番待ちだしいいじゃん。俺、前世が病弱でさあ、いますごく健康」「マニュアル通りにしろ。さもないと石積み送りだ」渡し守は川辺で手を動かす少年少女を指さした。賽の河原。親より先に死んだ罰で石を積むが、積まれた石は鬼が破壊していく。「あいつらが反乱起こしたらどうするんだろうね。石っ