逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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ネイキッド・ランナー

徳島敦夫(47歳)はかつて人生に絶望していた。

仕事をクビになり、家族もいなかった。

最早敦夫に未来はなかった。

同時に、寄る辺とする過去もなかった。

だから彼は今を生きることにした。

敦夫は電話をかけると、計画を実行に移すための準備を始めた。

「なあアッちゃん。本当にアレをやるつもりなのか?」
中学の同級生であった藤村隆は敦夫が現れるよりも早く喫茶店に着いていた。

「当たり前だ。誓

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