逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

1858

FOXFIRE 【1.炎使い】

喪くしたはず左手に熱が集まっていくのを感じる。

錯覚だ。
実際に肘から先にあるのはごついハンマーのような収束器で、そこにわたしの体内で練られた炎の力が注ぎ込まれ…一気に放たれる。

着弾。熱エネルギーの砲弾が爆発する。くぐもったような鈍く低い音と、金属音のような甲高い響き。
浅い水面に衝撃波が波紋を生む。
一瞬遅れて<スワンプドラゴン>が吠えた。赤ん坊の泣き声と虫の羽音の混ざったような、不快な咆

もっとみる