逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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記事

刑務列車「刑部号」

2026年。五輪の失敗・政権交代・強まる他者排斥傾向・犯罪増加…混迷を極め狂った日本はとんでもない決断に出た。

 【刑務列車計画】と題された狂気の政策は国会を通り実現した。即ち刑務所を解体して善良な市民に土地を提供、犯罪者は列車に詰め込まれ遠ざけられる。

 結果として、この計画は成功した。マジか。そればかりか列車特需で日本経済は上向いた。馬鹿な。

 『大和吉野~大和吉野~。積み込みの為2時間

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Story After Revenge

放たれた弾丸は過たず相手の額を撃ち抜き、脳漿を吹き飛ばしながら老人は倒れた。

「はぁ……はぁ……殺ってやったぞこのクソ野郎! はは、はははッ!」

遂に家族の仇を取ることが出来たマルコ・クレイトンは、邪悪な笑みを浮かべながら歓喜に打ち震える。

「レニー、チャールズ……俺は」

そしてしばらく哄笑した後、手にした銃に祈りを捧げるように目を瞑り、家族の名前をマルコは呟く。
もはや生きる意味は全てな

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ゲッコーの夜

地球最後の遊技場、大阪第7ビルが放つ光は月光が霞むほどだ。賭博中毒労働者、アウトロ、権力者らが階層ごとに分かれ謎めいたカネの流れを生み出す腐った塔。ネオンと喧騒は嫌いではないが、糞は糞だ。滅びてしまった方がいい。

「ヘケートもそう思わない?」

『ファック、さっさと飛んで!』

 糞でもどうせここでしか生きれない。私は少し息を吸い、そのまま海上666mのビル屋上からダイブした。

『84F、標的

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