逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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「壁画祖母の帰郷」

「ジュンちゃん、わたしはもうこういうのは受け付けなくてねえ。食べてくれないかい?」

そう申し訳なさそうにもやし炒めの貴重なお肉を分けてくれた祖母。我が家は貧しく皆ひもじい思いをしていたというのに……。

そんな祖母は目に見えて痩せていった。寝たきりの布団の膨らみがどんどん薄くなり表情もフラットに近づいていく。

祖母の最期を察した私は一人で泣く時間が増えた。かわいそうな祖母、誰よりも優しか

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ゴッド・ブレス・ユー
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