逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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秋風の夜

 雨が打ち付け窓が揺れる。今夜は野分が私の家のあたりに来ていた。

 野分は嫌いだ、休校は大歓迎だが災害は必ず誰かを傷つける。今夜は寝付け無さそうだ、そう思い寝所を出て1階の台所を目指した。

 階段を下りるたび軋む音は雨音で祖母に聞こえないだろうけど、なるべく起こしてあげたくない。台所に着くと冷蔵庫を開け適当に飲み物を取り出す。

 1階を放浪しているとふとチェストに目が留まる。祖母が嫁入りの際

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心が軽くなります。
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