逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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リスタート・ライン

西日の独房で、俺はため息をつく。

最近、妙なお勤めが続いていた。意味不明なアンケートの山に、賢そうなオッサンとの面談。退屈が何より嫌いな俺には一番の苦役だ。

そもそも俺は逮捕を納得しちゃいねえのに。強盗に窃盗。で…詐欺か。犯罪っちゃ犯罪だ。だが連中、奪った額の100倍は貯め込んでんだぜ?

「西村! 西村はいるか!」

看守が俺を呼ぶ。いねえよと答えると、奴はしかめっ面で歩いてきた。

「今日

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嬉しさがあります。
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