逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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平凡な高校生の俺がある朝起きると虫になっているなんて

朝起きると、俺はベッドの上で大きな芋虫になっていた。

それはまだいい。

「お兄ちゃん?」

問題は、起こしに来た妹がコモンツチバチになっていたことだ。

「お兄ちゃぁぁぁん!」
妹が飛翔!俺は危険を感じて逃げようとするも、短い付属肢では時速2km程度が限界!あっという間に組み付かれる!
「お兄ちゃぁぁぁん!」
妹が腹部の針を振り上げる!ヤバい!コモンツチバチは寄生蜂の一種なのだ!
「こら!」

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地獄戦士ニンジャバスター

『お前達を解放する。欲望を具現化せよ』

 その声とともに世界に力が降り注いだ。それが全ての始まりだった。

 空には笑いながら滑空する老婆。男を叩き潰す巨大な女。崩落するビル。逃げ惑う人々。

「なんだこれ」

 ナオは呆然としていた。学校帰りにリサと渋谷に寄った。ただそれだけだったのに…。

「…欲望」

 突然リサが呟いた。

「は?」
「言ってたよ、欲望を具現化せよ」
「これがその結果…?

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やったぜ!
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魔人大戦

和人はいつも同じ夢を見る。
煌めく星々。その中を漂う暗黒の星雲。その暗闇の中には血管のような赤い筋が浮かんでは消える。意思を持ったかのように蠢くそれは、禍々しく、そして美しい。郷愁にも似た感情が満ちてくる。

皇和人は普通の高校生だった。
成績は上の下。スポーツはそれなり。顔は美形の類。しかし特に目立つことなく日々を過ごす。そんな和人にも最近になって彼女ができた。芽衣という同級生が和人のことを好き

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やったぜ!
5

夢見る世界より

集合無意識。
かつてそのように呼ばれていた次元。その存在が科学的に証明されたのが10年前。その発見に人類は沸き立ち、新たなフロンティア「夢次元」が誕生した。

そして現在。
上空には巨竜の群れが飛び交い、空飛ぶ円盤が浮かぶ。ファンタジーから抜け出したような巨人やマンガじみた巨大人型マシンが街を闊歩している。アホな科学者が実験を失敗。世界は完全に夢次元と繋がってしまったのだ!

そんな街の片隅。

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やったぜ!
5