逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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Occupied Identities

「何もかもが鬱陶しい」
「要らないものは全部要らない」
「だから全部捨てちゃった」
「身体がこんなに軽いもの」
「そしてここで私を賭ける」
「身軽になった身体を賭ける」
「恐れない」
「怖くない」
「だって他に何も知らないから」
「唯一この賭け事だけは知っている」
「道に外れた、いけないこと」
「でも不思議と私達に合った」
「なけなしの『私』を」
「賭ける以外に価値のない私を」
「貴方との勝利に賭

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東一局666本場

東家 国士無双山 は強かった。土俵にて横綱は最強。それは雀卓においても。しかし666連勝は正気ではない。冷静ぶる西家 武装親衛隊中佐ハイドリヒも内心穏やかではあるまい。彼のハコ割れは党の歴史上からの排除を意味する。

一方北家、小説家を名乗る男に動揺はなかった。しかし彼の意味不明な手が卓を乱している。初期持ち点を見るに彼の賭けた自身の作品とやらが大作であったことは間違いないが、ただの阿呆だったか?

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心が軽くなります。
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