逆噴射小説大賞2018:エントリー作品収集

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妖怪シェアハウス

「ただいまー」扇情的ナース服の美女が帽子をソファに投げると、三角形の耳がぴょんと飛び出た。

「お帰り。収穫はどうだった?」

「大漁、Lineの友達が168人増えたわ」女はナース服を脱ぐと、体中に粗い体毛が生え、恐ろしいワーウルフの姿に戻った。

「これじゃ暫く食事に困らないね」キッチンで挽肉を混ぜている白人少年姿が言った。「やはり餌集めは女子が適任だ」

「アンタも稼ぎさないよ。擬態は大変だか

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ハロウ・イン・アキバ

ぎい。サルーンのドアを開けると、客の何人かが俺を睨んだ。凶悪な面構えがずらり。
「らっしゃい」
メイド服の店主の嗄れ声。珈琲と砂糖の香りが充満する中、俺は悠然と歩を進め、カウンター席に座る。
「なんにするね」
「日替わりパスタと、キャラメルカプチーノで」

店主はごつく毛深い指で注文を書き取り、無言で了解する。
奥の方では、棒付きキャンディをしゃぶってカードゲームをしてる連中。ミント風味の清涼菓子

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