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【二次選考結果】逆噴射小説大賞2022

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小説の冒頭800文字で競う「逆噴射小説大賞2022」! その二次選考の突破作品集です。
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#ファンタジー

嗚呼、死よ 俺に微笑んでくれ

 オレを殺すはずの男が、逃げ出した。 「待て!待ってくれ!」  だが、男が止まることはない。一目散に小屋から、夜の嵐の中へと消える。 「畜生!何なんだコレは!」  心臓に突き立てられたナイフが、床に落ち、カランと音を立てた。オレの胸になければいけない傷はもう、存在してない。 「可笑しいだろこんなの!これじゃあ!治療費はどうなるんだよ!自殺じゃ!保険金は出ないんだぞ!」  何度も胸にナイフを捻じ込む。だがすぐに傷は癒え、ただ無意味な痛みがオレの胸に残るだけ。 「頼

死して屍拾う者無し -Witch of Funeral-

魔術を使う女を生かしておいてはならない -出エジプト記 22章 18節-  †  俺はひとつ息を吸ってから、自らの左腕に短刀を突き立ててみた。ぞぶり、という肉を切る感触。  痛みはない。血も流れない。それどころか、確かに深々と切り裂いたはずの傷が、たちどころに塞がった。  どうやら俺は完全に、化物の仲間入りをしてしまったらしい。 『霧の森』はその名の通り、常に乳白色の淡い霧で満たされている、鬱蒼とした森だ。  木立の陰から、一人の少女が姿を現した。 「理解した? 

小説冒頭『救世主ドルミー』

 頬を撫でる風、潮の香り、さざ波の音。  瞼いっぱいに日の光を浴びて、授乳の後の添い寝から目覚めた。 「みあっ」  とっさに胸元を確認する。  美亜は腕の中ですやすやと眠っていた。  彼女の存在はもちろん、安眠している事に安堵した。  娘の美亜は本当に寝つきが悪い。  寝かしつけに3時間かかるのはざら。抱っこで2時間歩き、絵本を読み、歌い、乳を吸わせ寝転がる。  ぐずる。寝ない。IMFも驚くほど敏感な背中センサーが瞬時に発動する。  彼女にとっては睡眠=死の世界。  私の