粛裁(しゅくさい)の鐘よ鳴り響け。我が命を以て
『心せよ、リヨン。汝に赦されたのは"5発"。6発目は過たず汝を撃ち抜く』
鈍く照り返すステンレスのリボルバーを手にしたとき、《死天使》からの宣託がわたしの頭に残響した。
スポットライトのような灯りに照らされる円卓。並ぶのは6丁のリボルバー。四方の闇からはコッキング音が響く。眼前にはウエスト・イングランドの闇商売を司る長老たち。わたしは1人に、5人はわたしに銃口を向ける。
その一人、サー・フレデリコが写真を投げてよこす。瞳孔が開き、胸に解剖痕を刻んだ痩せぎすの老人。つまり