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「東京少年D団」公式マガジン

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『ニンジャスレイヤー』の著者(ブラッドレー・ボンド & フィリップ・ニンジャ・モーゼズ)最新作!乱歩×スチームパンク=猟奇!秀麗!退廃!帝都東京で繰り広げられる 探偵と怪盗の知能… もっと読む
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2017年2月の記事一覧

【帝都探偵奇譚 東京少年D団】キャラクター紹介2:明智小五郎

28歳。知能指数120〜360。明智探偵社の社長。上等な外国製スーツを着崩し、ぼさぼさの髪に無精髭。ワイルドでぶっきらぼうな物腰。アルセーヌ・ルパンすら出し抜く最強の名探偵。恵まれた体躯と明晰な知性を備え、社交界きってのプレイボーイとしても知られている。大胆で細かい事を気にしない野生派のタフガイと思わせて、その心の奥底で火花を散らす思考は極めて冷静かつ理論的である。 「新聞で逐一読んでいたぞ。お前、俺がいない間、だいぶ派手にやっていたようじゃないか。いたずら小僧め」

【帝都探偵奇譚 東京少年D団】キャラクター紹介1:小林少年

本名、小林芳雄(こばやしよしお)。13歳。美少年。知能指数250。いつも沈着冷静で大人びている。史上最年少で特高警察養成大学校を卒業した稀代の天才児であったが、明智小五郎によってスカウトされ、明智探偵社に入社。以来、唯一の社員として住み込みで働いている。万年筆型望遠鏡、伝書鳩のピッポちゃん、ピストル(実弾)など、カバンの中に隠した特高警察七つ道具を使いこなす。 「僕の知能指数は平常時の明智先生の2倍です。ご存じないかもしれませんが、探偵の能力とは、カラテ段位ではなく知能

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『東京少年D団』を読んで思ったこといくつか。キネマの時代、現代の巌窟王。

 先日発売された小説作品『東京少年D団 明智小五郎の帰還』を読んだので感想やら気づいたことをとりとめもなく書いていこうと思います。今回は映画でなく小説。江戸川乱歩『怪人二十面相』のリメイクであり、スチームパンク及びもっとショッキングで形容しがたい何かとのマッシュアップです。ネタバレはなし。 ・とにかく速い マッシュアップを標榜する本作の筋は、『怪人二十面相』(1937)とおおむね似通っています。大富豪の羽柴家の元に怪盗二十面相からダイヤ強奪の予告状が届く展開は両作とも共通で