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「東京少年D団」公式マガジン

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『ニンジャスレイヤー』の著者(ブラッドレー・ボンド & フィリップ・ニンジャ・モーゼズ)最新作!乱歩×スチームパンク=猟奇!秀麗!退廃!帝都東京で繰り広げられる 探偵と怪盗の知能… もっと読む
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2017年3月の記事一覧

【帝都探偵奇譚 東京少年D団】キャラクター紹介3:怪人二十面相

怪人二十面相。本名不詳。年齢不詳。知能指数180〜350。帝都を騒がせる魔怪盗。いかなる姿にでも変装でき、その素顔を知る者はいない。誰も予想だにしない奇抜かつ魔術的な手腕によって、狙った美術品を予告通りに必ず盗み出す。社会を憎み、資本家、支配階級の財産を奪い辱める事に無上の喜びを見出す凶賊だが、直接的な殺人行為は決して行わない。またジュージュツの達人でもあり、大勢の警官を相手にしても火の粉混じりの黒い蒸気のように包囲を突破し、鮮やかに逃げおおせる。 「だがあいにく、ぼく

『帝都探偵奇譚 東京少年D団』試し読み

これより前のセクションは Pixiv Novelで試し読み可能 舞台は、蒸気と狂気と暗雲に包まれた、1920年の帝都東京……。 明智小五郎の帰還巨人と怪人  美術城の事件から半月ほどが経った、ある日の午後。東京駅のプラットホームの人ごみの中に、一人のかわいらしい美少年の姿が見えた。読者諸君にはおなじみの明智探偵の少年助手、小林芳雄である。  小林少年は半ズボンにジャンパー姿で、よく似合う鳥打ち帽をかぶり、ピカピカに磨かれた靴をコツコツいわせながら、プラットホーム