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【帝都探偵奇譚 東京少年D団】キャラクター紹介1:小林少年


本名、小林芳雄(こばやしよしお)。13歳。美少年。知能指数250。いつも沈着冷静で大人びている。史上最年少で特高警察養成大学校を卒業した稀代の天才児であったが、明智小五郎によってスカウトされ、明智探偵社に入社。以来、唯一の社員として住み込みで働いている。万年筆型望遠鏡、伝書鳩のピッポちゃん、ピストル(実弾)など、カバンの中に隠した特高警察七つ道具を使いこなす。

「僕の知能指数は平常時の明智先生の2倍です。ご存じないかもしれませんが、探偵の能力とは、カラテ段位ではなく知能指数で測るものなのです」


高い知能指数と冷静なる判断力

小林少年の知能指数は250。明智探偵のような変動型知能指数(120-360)ではなく、常に200超の高いレベルで一定しており、いかなる時も沈着冷静、機械のように正確な状況判断能力を見せる。明智探偵の最高知能指数水準には及ばぬとはいえ、250というその知能指数の高さは無論、常人をはるかに超えた水準だ。この知能指数の高さがどれほど凄いかというと、依頼人が探偵事務所に事件解決の依頼を打診するよりも早く、依頼人の家に到着することができるほどだ。電話をかけようとしたとき、既に小林少年は依頼主の前にいるのだ。当然これは妖術や奇術や当てずっぽうの類いではなく、科学的にその実現可能性が裏付けられている行動である。小林少年はその高い知能指数を駆使し、事件の報道や被害者の社会的地位等から行動パターンを予測、探偵事務所に依頼が来る事を確信したうえで家を出ているのだ。知能指数が高ければ、そのぐらいの事は容易である。人間の脳には、いまだ使われていない領域が全体の七割にも及ぶという。その高い知能のスパークの果てにいかなる奇跡が待っているのか……我々は知る必要があるのではなかろうか。


明智小五郎への強い信頼

小林少年は高い知能指数に裏付けられた強い自尊心の持ち主で、物腰や口調こそ丁寧であるが、常に挑戦的で、鼻っ柱も強い。そんな彼が唯一心からのリスペクトを寄せているのが、名探偵・明智小五郎である。小林少年は過去に特高警察養成大学校を主席卒業している経歴があるが、現在そこに籍はなく、明智小五郎の探偵社で助手として務めている。彼が特高警察を離れる事になったのは明智小五郎の誘いによるものだ。それまで非人間的なエリートとして訓練を積んでいた小林少年は、明智探偵との出会いを経て人間性の深みを学び、強い正義感を身に着けたのである。もし明智探偵社に引き抜かれていなかったならば、彼は機械の如く冷たい無慈悲なエージェントに成長していたであろう。無論今でも行動の端々にその片鱗は残っているが、かつての無菌培養状態に比べれば遥かに人間味に溢れており、彼はその冷徹な知能指数を正義の戦いのために用いるのである。


強い美少年性

小林少年は年のころ13-14歳、かわいらしい美少年である。その顔はあまりに美しい為、高い知能指数との相乗効果で後光のような黄金の光を放つ。ひとたび彼の美存在に稲妻めいて撃たれれば、人は平常ではいられない。年若い娘はほとんど脊髄反射レベルの速度でただちに深く誘惑されて恋に落ち、顔を赤らめ、ふしだらな己を恥じる。年老いた者たちは自分がかつて持っていた(そして失った)溌剌たる生命力を思って悲哀に打ち震え、憧れにすくみあがる。怪人二十面相ですら小林少年に対して無関心ではいられない。否、常人以上に強い執着心で小林少年を追い求めるのである。美しい小林少年は100メートル離れた地点に在っても決して人が見失う事は無く、その声はどこまでも心地よく響いて人の耳を愉しませる。また、その顔はあまりに美しい為、服装を工夫するだけで、容易に美少女やブッダに変装する事が可能である。美少女への変装は特に彼が得意とする探偵手段で、進入禁止の場所や金持ちの屋敷等に小間使いのふりをして入り込む事も朝飯前だ。


少年探偵団

小林少年の美しさと知能指数、そして湧き上がるカリスマ性を、当然、子供達も無視できない。怪人二十面相に誘拐された羽柴壮二君を始めとする年下の富裕層の子供達が、有志で声をかけあって、彼を崇拝する「少年探偵団」を組織した。少年探偵団は小林少年を中心に、闇の中で円卓を囲んで会議し、必要とあらばパルクール・アクションや匍匐前進フォーメイションなどを駆使して町中で情報集めを行ったり、ときには大人の手を借りずに二十面相と勇敢に対決したりもするのだ。


特高警察七つ道具

小林少年は特高警察七つ道具と呼ばれる探偵ガジェットを、鞄やポケットの中に忍ばせている。本来は特高警察でなければ使いこなせないものばかりであるが、小林少年は特高警察養成大学校において射撃訓練や伝書鳩隠蔽運搬訓練などの厳しいトレーニングを積んできた。彼は七つ道具を駆使し、数々の窮地を切り抜け、猟奇的な難事件の数々を解決するのである。その一部をここで紹介しよう。

・その1:ピッポちゃん:小林少年の鞄は二重蓋構造になっており、その中には純真無垢なる白い伝書鳩が住んでいる。このピッポちゃんは特高警察メソッドによって訓練を受けた賢い伝書鳩だ。この純白の鳩が小林少年の手や肩の上に乗った場合、彼の神々しい知能指数オーラはもはや聖人の御光レベルにまで達する。小林少年に命じられればピッポちゃんは直ぐさま飛び立ち、明智邸や警察署などへと危急を告げるメッセージを運ぶだろう。また落とし穴に落ちた時や幽閉された時などは、小林少年の話し相手となり、彼のメンタルヘルスを健康的な状態に保ってくれる。いかに絶望的な状況であろうとも、鳩には理解できないから、その純真無垢さが人間の心を癒してくれるのだ。無菌培養状態で育てられた学生時代の小林少年は、一切の友人を持たなかった。その唯一の例外が、ピッポちゃんである。

・その2:レミントン・デリンジャー銃特高カスタム:小林少年が携行する小口径拳銃。バレル部がカスタマイズされており、隠蔽性に優れた小口径ながら射程距離などに改善が見られる。帝都東京銃刀法の関係上、本来は特高警察でなければ所持許可が得られない代物であり、特高とならない場合は大学卒業時に制服等々とともに返却すべき物であったが、明智探偵が「黙って持っとけ」と言ったため、小林少年は何らかの方法で今でもそれを所持している。

・その3:携帯式投網爆弾:それは一見何の変哲もないシリンダー状の金属容器であるが、非常に有用かつ危険な特殊道具である。機構をアクティベートしたうえで素早く投げつけ、破裂させると、中に圧縮されていた捕獲網が展開し、対象を包んで捕えてしまう。投網に包まれた者は立ってはおられず、そのまま地面に倒される。そして、もがけばもがくほどに網は拘束を強め、決して逃がれる事はできない。芋虫めいて絡め取られてしまうと、もはや正常な思考は行う事ができず、見る間に知能指数が減退、なすがままとなるのは必定だ。


次回の紹介記事は、名探偵・明智小五郎!

いかがだったであろうか。この物語において小林少年は、数々の矛盾と理不尽と満ちた剣吞なる1920年代の帝都東京を、この混沌たる無慈悲な世界がどこへ向かおうとしているのかを、その冷静な美しい瞳で見定め、明智探偵とともに人々の夢と希望を守る役目を担っているのだ。次回の「東京少年D団」キャラクター紹介記事では、彼の師匠である日本最強の探偵、明智小五郎(知能指数120-360)を皆さんにご紹介しよう!




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