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Netflixのウィッチャーと打ち合わせと最近注目のドラマと業務日報と(杉ライカ)

今月の最初の打ち合わせは、誠文堂新光社G-NOVELSから。巨大なドライヤーを浴びているような熱風の中、御茶ノ水から歩いてG-NOVELSさんのところへ。当然のように、編集者さんとは最初にウィッチャーの話をします。ティーザー見ました?

Netflixのウィッチャーとファンタジーアート

ついこないだ公開された、Netfilxの新ドラマシリーズ「ウィッチャー」の公式ティーザーです。完全にポストゲースロを狙いに来たなという感じで、ゲームをやったことがある人からすると、ティーザーの色合いのゲースロぶりに思わずニヤニヤしてしまうと思います。そしてゲラルトが・・・・良いですね。ゲームよりも実写のほうが筋肉があるというのは、なかなかないですよ。いいことです。

ウィッチャー好きで知られる逆噴射聡一郎先生も、ティーザーを見て「やつは真の男・・・・・・・すなわちMAN OF STEELであることが完全に証明されている・・・・・・」と言っていたので、これは間違いないと思います。ティーザーでは大宮廷陰謀劇や合戦を思わせるシーンが多く、サブクエスト的な話というか、ゲラルトのゲゲゲの鬼太郎的な怪物退治譚みたいな絵というか、あのスラヴっぽい独特の暗さとか寂寥感、孤独感、ひねくれたユーモアみたいなのが実際どのくらい入ってくるか、今から楽しみですね。

ちなみにダイハードテイルズの作業場にも完備していますが、日本語版のウィッチャーアート&設定資料本は、どちらもG-NOVELSさんから出ています(フルカラー大判でこの価格は本当にすごい)。すごく売れているようで、ファン層の厚さを感じます。「ワールド・オブ・ウィッチャー」と、カードゲーム「グウェント」のアート本の大判2冊です。

「ワールド・オブ〜」のほうはこんな感じ。大量の図版と設定資料が入っています。

「グウェント」のほうは、正直なところカードゲームのほうに余り興味がなかったのでスルー気味だったのですが、実際読んでみると、そもそも最新かつ最高クオリティのファンタジーアート資料集として超カッコよく、素晴らしい出来でした。解説文もユーモアがきいていて、ゲームをしているしていないに関係なく、ファンタジーの読み物として楽しめるものです。

個人的にはウィッチャーのアートワークのどこに一番魅力を感じるかというと、登場人物や世界観もそうなんですが、やはりスラヴ神話よりかつ現代的にちょっとアップデートされたクリーチャーたちです。「グウェント」アート本には、オリジナルの怪物やアレンジされたものもたくさん収録されていて満足でした。

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