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【日報】Twitter投げ銭機能のonボタンをやっと見つけた、他 (杉ライカ)

TwitterのTips(いわゆる投げ銭機能)が、先週からグローバルで解禁されました。今はまだiOSのTwitterアプリのみで、法定通貨(Patreonでのクレカ決済)とBitcoinに対応しています。

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「どうせまた結局日本はハブられるんでしょ〜〜〜〜?」くらいに思って何もアクションしないでいたら、既に日本でも有効化しているアカウントがいくつか散見されたので、ダイハードテイルズもあわてて昼休みに1時間くらいかけてボタンを探し、ようやく見つけてonに。日本ではまだ使えるサービスが限られているので、全く送金アドレスを持っていない人でも、1日もあれば全部セッティングできると思います。

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まだちょっと色々試している段階なので、ニンジャスレイヤーアカウントでの正式アナウンスは行っていませんが、一応もう稼働しています。アナウンスなしでも既に届いているドネートなどがあり、めちゃくちゃ勇気づけられますね……。ありがとうございます。頑張ってやっていきます! ちなみに扱い的にはダイハードテイルズ出版局の売上になるのでドネート名目でもちゃんと税金を払います。


どこからTips機能をonにするのか?

ボタンを発見して押すまでに1時間近く探し、途中何度も「もしかして結局日本はハブられているのでは? あるいは限られたユーザーにしか出現していないのでは?」という思いに駆られてあきらめかけた。なのでここを読んでいる人でTipsをonにしたい人が迷わないように、簡単にまとめてみる。

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この辺のボタンは全く違うので注意だ!

公式ヘルプを読んでも「iOSで[プロフィールを編集]に移動します。次に、デフォルトでオフになっている[Tips]をタップ」と書いてあるだけで、「プロフィールを編集」がどこかわからない。しばらく探した結果、名前とかアイコン画像とかをいじるための場所であることがわかった。つまり下の画像で言う「変更」のボタンだ。超わかりづらい……! 

というか、どうして「収益を得る」ではなくプロフィール編集欄の中にTipsのオンオフがあるのだろうか。将来的には、プロ向けと思われる「収益を得る」よりも一般的な機能として、誰もがTipsを使うであろうことを想定しているのだろうか?

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[変更]を押すといつもの見なれた画面に入る。iOS版のTwitterアプリを最新にしていれば、一番下に[Tips]という項目が見えるはず。

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ちなみに、このボタンが出てきたのはニンジャスレイヤー(@njslyr)の公式アカウントのほうだけで、ダイハードテイルズ(@dhtls)では見えない。もしかすると、まだ現段階ではフォロワー数などの条件付き解禁なのかもしれない。

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これの[チップを許可]ボタンをonにすることで、そのアカウントに対してTipsが送れるようになる。ただし、これだけではまだ、あのお札アイコンはプロフィール欄に出てこないので注意。

「その他の〜」とか書かれてるので非常にわかりづらいのだが、サードパーティー支払いオプションの中から最低でも1つを選んで、その送金先アドレスを入力しなくてはならない。つまり、適正なBitcoinアドレスか、あるいはPatreonのアドレスを入れることで、ようやく以下のような状態になる。

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Bitcoinアドレスは、最初にBech32系のアドレスを入れたら弾かれてしまったため、「Strikeが使えない日本ではまだ利用不可なのか……?」と一瞬思ったが、P2SHアドレス(日本の交換所とか販売所で普通に入金アドレスとして生成できるやつ)を入れたら通った。

ただ、日本でははまだStrikeなどの外部アプリ連携がないため、下のボタンを押しても単にBitcoinアドレスがクリップボードにコピーされるだけである。エッ……? それだけ……?

また、現時点での日本におけるもう一つの選択肢、Patreonは、押すとブラウザが開き、パトレオンのクリエイタートップページに行けるだけであった。

ちなみにPatreonはアメリカのnoteみたいな存在なのだが、noteと違ってサブスクメニューしかなく、単発のクリエイターサポートを送る機能がない。なので、いわゆるTwitter Tipsに期待されているインスタントな投げ銭機能というのとは全然違う。それでもPatreonアカウントを持っている人は、プロフィール欄に書く必要がなくなったので、ちょっと嬉しいかもしれない。

補足:現在ニンジャスレイヤーのPatreonページに特にリワードなどは存在せず、純粋に支援ドネートだけを送りたい人向けの窓口になっています。Patreonのニンジャスレイヤー支援バッジなどが欲しい方はぜひどうぞ。


日本の現状=まだショボい

というわけで、外部サービスがほとんど有効になっていない日本では、投げ銭機能がローンチされたといっても、まだまだ全然期待していた未来電脳世界にはたどり着けないようだ。Twitter自身が送金サービスを担っているわけではないため、かなり期待外れに終わる人も多いだろう。

逆にいうと、使用できる外部サービスが日本でも増えてきたり、Twitter自身の送金サービス(たぶん手数料が高くなる)がデフォルトで入ってきて、Twitterアプリから遷移せずに全て決済できるようになれば、かなり未来な気がする。



というわけで、「ニンジャスレイヤーを私の3億円ドネートで直ちに支援したかったが、残念ながらBitcoinしか持っていないため今までできなかった」という方がいましたら、ぜひTipsを試してみていただけると嬉しいです!


こんな風になったら面白いな

Tipsが将来的にどんな風に発展していくのかは、今の段階では全くわかりません。ドーシーの気が変わってある日突然Fleetのように消え去るかもしれないし、NFTなどと組み合わせた全く新しい経済圏を作ってくれるのかもしれません。結局のところ我々は情報を消費したり嗜好品として愛でているので、そこに適切な価値が付与ないしは可視化されるのは、良いことだと思います。情報量が増えるから面白いし、小説やマンガを書いている人にとっても、マネタイズをして生きていくための選択肢が純粋に一つ増えます。

かつて「あんなのやつやるはあほ」と誰も見向きもしなかった動画配信にPVによる広告収入がつき、さらにスパチャやドネートがついたことで「再生回数」や「評価」以外でも「純粋な投げ銭などによる金銭的価値」という新たな情報が付与されたことが、これからもしTwitterという短文投稿テキストサイトでも起ころうとしているとしたら(そしてそこからテキスト系SNS全般に波及していくとしたら)、それはすごく楽しみなことだと思います。たった1つのツイートに対して膨大なドネートがついたら、それ自体が一つのアートやムーブメントとして成立しうるからです。瞬発的な投げ銭よりも、電子空間に漂うツイートやテキストの価値というものが変わる可能性があるので、そちらにより注目しています。

「パクリとか過激投稿が横行したらどうなるんだ!やめろやめろ!」みたいな声もありますしそういうのも実際出てくるとは思いますが、今の段階でのそれは「ドローンとか車とか飛ばして誰かの上に墜落したらどうするんだ!やめろやめろ!」くらいのレベルの最新テックへの過剰反応……というか単なるやらない理由探しだと思うので、興奮する真のダイハードテイルズとしてはつねに明るい夢のある方向に向かっていきたいと思っています。

むしろ問題は日本のTwitterで各種サービスがちゃんと実装されるかどうかなんですが、1ヶ月以上前に出してずっと音沙汰なしだった有料Space申請が、今日突然ウェイティングリスト入りの通知が来たので、少し希望を持って眺めています。

ダイハードテイルズはTwitterで小説連載をしてみたり、いちはやくnoteに本拠地を築いてサブスクを作るなど、電子的なテックに関してはとても新し物好きです。それはテキストで生きると決めた者として、90年代から電子テックが見せてくれる可能性にずっと夢を見ているからです。なので今後も新しいテックをどんどん試していきます!

(杉ライカ)

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