見出し画像

S4第7話【テンペスト・オブ・メイヘム】分割版 #9

◇メンバーシップ ◇初めて購読した方へ
◇まとめ版で読む

8 ←


「イヤーッ!」「イヤーッ!」えぐるような出合い頭の右フックをニンジャスレイヤーは繰り出す。サツバツナイトはジュー・ジツの構えを維持してすり足で高速前進し、最小限の動作でニンジャスレイヤーの拳をいなし、逆の手で心臓部に突きを打った。だがニンジャスレイヤーは既にそこに居ない!

「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは延髄を刈り取る蹴りでサツバツナイトに襲いかかった。「ヌウウッ!」サツバツナイトは上体を反らし、そのままブリッジ姿勢に移行して、致命的蹴りを躱した。そして逆さ蹴りを繰り出した!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは空中で強引に二回転し、再度の蹴り!

 KBAM! 赤黒の炎が爆ぜ、橙の光が彩る。寝ブッダ像の穏やかな顔面に、恐るべき二忍のイクサの閃光が照り返った。(ヤンナルネ)伏せ目の寝ブッダ像は、まるでそのように呟き、嘆息しているかのようだ。「イヤーッ!」跳躍したニンジャスレイヤーは像の頬を踏みしめ、トライアングル・リープした!

「イヤーッ!」「イヤーッ!」赤黒の光線じみてトビゲリを繰り出したニンジャスレイヤーに、サツバツナイトは暗黒カラテ技、サマーソルトキックで迎え撃った。激しいカラテ爆発が再び生じ、二者は互い違いの方向へ弾き飛ばされた。「スウーッ……ハアーッ!」サツバツナイトは深く呼吸しながら着地!

 一方、ニンジャスレイヤーは燃える超自然炎熱車輪じみて回転を続け、空中に留まっている。四方八方に凄まじい邪気が乱れ飛び、不定形のオバケめいたアトモスフィアが闇に滲んだ。(((フジキド! オヌシ如きが自身の至らぬワザに頼ってリアルニンジャたらんとするは完全に片腹痛し! わからせてくれる!))) 

続きをみるには

残り 6,510字 / 1画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?