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シャード・オブ・マッポーカリプス(31):オムー連続射殺事件と、暗黒メガコーポ各社の企業マスコットへの取り組み



オムーの悲劇

オムラ・エンパイアのリクルート艦隊到来に先立って行われた、新製品デモパレード「オムラ・ショウ2047FW」。四年前の企業戦争の傷跡が未だ残るブエノスアイレス市街には、オムラ社紋が刻まれたストライキングな歓迎垂れ幕がいくつも掲げられ、パワード武者鎧を着たオムラ正社員らが一糸乱れぬ行進を行い、新型二足歩行兵器モーターワコクが重駆動音とともに歩き、クレープやワタアメを販売する露天屋台がいくつも並び、オムラ社紋花火が盛大に打ち上げられ、市民には無料のオムラ饅頭とマッチャが振舞われていた。

だが華々しきパレードの場は、一転、怒号と悲鳴に彩られることとなる。廃墟となった市議会ビルの高層階に潜んでいたゲリラ勢力「アンダーイカリ」の狙撃兵チームが、市街の四つのエリアに同時展開していたオムラ社の友好的マスコットキャラクター「オムー」を次々に射殺したのだ。オムーが血まみれで街路に倒れるのを目の当たりにすると、それまで無邪気に饅頭を受け取っていた子供たちは悲鳴を上げ、クモの子を散らすように逃げていった。長らく使用されていなかった市内放送チャンネルには、アンダーイカリによる抵抗宣言が鳴り響いた。

直後、4機の新製品モーターワコクが市議会ビルに対して集中砲撃を開始。ものの数十秒で市議会ビルは崩れ去り、市内放送ハックも沈黙した。このような騒動があったものの、30分後にオムラ・ショウ2047FWは何事もなく再開。定期リクルート艦隊の滞在も予定通りに行われた。この騒動に対して市民らの反応は様々である。ブエノスアイレス中央大通りのアスファルトに刻まれた大きなヒビは、四年前から何一つ改善されておらず、むしろその亀裂を深めているかのようだ。

 - ブエノスアイレス・コレワタイムズ

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