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NJTRPGプラグイン:新たなニンジャソウルの追加

これは「ニンジャスレイヤーTPRG」用のプラグインです。この記事の大半はNM向けの内容となっています。これらのルールをそのままゲームに導入するためには、ほぼ全ての基礎プラグインと、アーチ級ソウルプラグインが必要になります。もちろん、これらのルールをもとにして独自のハウスルールや基本ルールブック環境用の新たなソウルを自作することもできます。【ジツ】値を3までに限定することで、基本ルールブック環境で使用することもできます。

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はじめに:このプラグインの使い方

ここで紹介される追加のニンジャソウルは、既存のプラグイン要素との間で比較的バランスが取られているものと、主にNPC向けの参考データといえるものの2種類がある。これらの中からどれをPC向けに採用するかはNM次第だが、どちらにせよこのプラグインを採用する場合は、ゲーム的バランスを突き詰めすぎるよりも、ストーリーテリング的な側面やダイナミックさを重視したほうがよいだろう(原作世界がそうであるように、憑依ソウルに完全にフェアな状況は生まれえない)。

またPCに「アーチ級ソウルルール」を解放している場合は、このプラグインも併用することが推奨される。そうしないと「ジツを使えるニンジャでないとアーチ級の力の恩恵を受けられない」ことになってしまうからだ。この追加ソウルプラグインを使い、【ジツ】値を【ソウル】値などのように読み替えることで、例えばダークニンジャのような高位のソウル憑依系ニンジャPCを自作できる。

成長上限とバランスの補足:こうしたニンジャはジツの代わりにスキルを●として取得してゆくため、【ジツ】値によっては◉でスキルを取得してゆくレッサーニンジャよりも合計スキル取得数が多くなるが、選択の幅は狭く、また基礎能力値も圧迫される。成長上限を40に設定しておくことで、レッサー、グレーター、アーチが互いの欠点を補い合い、協力してキャンペイグンに挑む形を作りやすくなるだろう。



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“門よ 門よ 双方向性の門よ | 皆 彼方へと逝ってしまった”


◆追加ルールのまとめ


●系スキルの組み替え

★系のジツを使うニンジャは、余暇スロットを使って現在使用可能なジツの組み合わせを変更できる。これと同様に、ジツ値によって●スキルを獲得してゆくニンジャも、余暇スロット1個と【万札】10を使用することで、現在覚えているソウル由来の●スキルを、何個でも別なものに組み替えられる。これは現在の【ジツ】値における選択肢が許すならば、どのような組み合わせでも構わない(【ジツ】値が上昇すれば選択肢が広がるため、低い【ジツ】値の時に取得したスキルを、後ほどさらに強いスキルに置き換えることも可能だ)。

これは、まだ未熟なPCニンジャたちが、憑依ソウルのもたらす圧倒的な身体能力や武術の奥義のごく一部だけをどうにか使いこなしている状態のため、頻繁に使用する技の系統とそうでない技に差が出てくる(しかし元のソウルはそれらをどちらも体得している)ことを、ゲーム的にスムーズに再現するためのルールだ。


シナリオ開始前に●ヒサツ・ワザを変更可能

ソウルの力によって『●ヒサツ・ワザ』を得ている場合、余暇を使うことなく、毎シナリオ開始前にその『●ヒサツ・ワザ』の内容を別な『●ヒサツ・ワザ』に組み替えてよい(もちろん、そのソウルで覚えられる同系統のものに限る)。例えば『●ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』を『●ヒサツ・ワザ:ファイアフライ』に置き換えたり、『●ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ』を『●ヒサツ・ワザ:サマーソルト・キック』に置き換えたり、などだ。現在はまだヒサツ・ワザ総数が少ないが、将来的に拡張された際に、この能力はとても有用なものとなるだろう。

これもまた、ソウルの力で大量のワザを使うポテンシャルを持ちながらも、PCたちが未熟であるためにその都度メインで使う技に変化が出てくることを示すためのルールだ(フジキドでさえ、カポエイラ系の技をよく使う時期とそうでない時期がある。神秘的なニンジャバイオリズムなども関係しているのかもしれない)。

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未熟なるワザマエ

【ジツ】値の上昇によって『●ヒサツ・ワザ』を獲得した場合、その元となっている同名の『◉ヒサツ・ワザ』の効果だけでなく、取得前提となる能力値も調べておくこと。そして、この取得前提を満たしていない間、そのスキル名の横に(未熟)と注意書きを入れる。

未熟状態で使用する場合、ソウルのもたらす能力に憑依者のカラテや技量がついてゆけていないため、敵から技を見切られやすくなってしまう。このため、未熟な『●ヒサツ・ワザ』は、本来の『◉ヒサツ・ワザ』よりも回避難易度が1低くなる。また、そのヒサツ・ワザのベースとなっている『●タツジン』系スキルの取得前提(たいていは【ワザマエ】値7)すらも満たしていない場合、その『●ヒサツ・ワザ』は本来の『◉ヒサツ・ワザ』よりも回避難易度がさらに1低くなる

例1:エミリーのニンジャは【ワザマエ】値が7しかないが、【ジツ】値を4持ち、『●タツジン:イアイドー』とそれに基づく『●ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』を持っている。『◉タツジン:イアイドー』の取得前提は【ワザマエ】7であり、『◉ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』の取得前提は【ワザマエ】10であるため、ムーンシャドウの前提条件を満たせていない。
このため、エミリーのニンジャが使う『●ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』の回避難易度はU-HARDから1段階引き下げられたHARDとなる。

例2:
仮にこのエミリーのニンジャの【ワザマエ】値が1しかなかったとして、【ジツ】値を4持ち、『●タツジン:イアイドー』とそれに基づく『●ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』を持っているとする。『◉タツジン:イアイドー』の取得前提は【ワザマエ】7であり、『◉ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』の取得前提は【ワザマエ】10であるため、どちらの前提条件も満たせていない。このため、エミリーのニンジャが『●ヒサツ・ワザ:ムーンシャドウ』を使用した場合、その回避難易度は本来のU-HARDから2段階引き下げられ、NORMALとなってしまう。

精神力の追加消費:その元となる『◉ヒサツ・ワザ』が発動のために1以上の【精神力】を消費するようなものだった場合、またはそのような特殊な発動オプションを持つ場合、未熟な間は【精神力】の消費量が追加で+1されてしまう(もともとの消費量が0の場合は、0のままだ)。

未熟状態がある特殊なスキル:例えば『●●鉄拳』などの高位スキルにも特殊な未熟状態が設定されている場合がある。この場合も、各種ソウルの専用リスト内に詳細が明記されている。


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◆ジツを持たないニンジャソウルのリスト


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