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【クルセイド・ワラキア】ガイド

◆【クルセイド・ワラキア】本編リンク
◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇エピローグ

◆ワラキア関連スレイト(本編後に読むもの)🆕
 
       

◆ワラキア関連名鑑カード(本編後に読むもの)🆕
 
◇オー・オー ◇カシウス ◇ウリエル

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“ブラド・ツェペシュの正体はニンジャであった! 歴史の闇に葬られしニンジャ真実の一端がついに明かされる! フジキドは聖なるヌンチャクをブラドの手から取り戻せるか?


◆吸血鬼+ニンジャ+サイバーパンク的未来◆

【クルセイド・ワラキア】は、2040年代のサイバーパンク世界を舞台とした小説であり、「ニンジャスレイヤー」のスピンオフ作品のひとつとなります。この小説はアン・ライスやキム・ニューマンに代表されるモダン・ヴァンパイアや偽史吸血鬼ものと、ブレードランナーやニューロマンサー的なサイバーパンク世界の融合、さらにそこにボンド&モーゼズのニンジャ史観が加わって織り成されています。つまり吸血鬼ものであり、サイバーパンクものであり、ニンジャものであるという、他に類を見ない構成となっています。また極めて現代的なテーマとして、YouTuberや仮想通貨や企業国家や文化分断などが客観的にデフォルメされた形で取り扱われ、世界的宗教組織が免罪やデジカルマに裏打ちされた電子貨幣の発行を行った場合にいかなる独裁的組織が生まれうるかのSF的考察がなされた作品でもあります。

ニンジャスレイヤーには膨大なエピソードがありますが、【クルセイド・ワラキア】を単体で読んでも全く問題ありません。このページでは、より深く【クルセイド・ワラキア】を楽しむための情報や、たくさんの登場人物の簡易まとめなどを紹介していきます。


◆重要登場人物/陣営紹介◆

レッドドラゴン(ブラド・ニンジャ):ブラド・ツェペシュ、ワラキア公ブラド3世の名でも知られるリアルニンジャ。齢数百歳。かつてワラキアの地を治め、オスマン帝国の侵攻からルーマニアを守った伝説的存在。長い眠りについていたが、2038年以降に目覚め、現在はネオワラキアの王として君臨しようとしている。岡山県のドラゴン・ドージョーを襲撃し、「聖なるヌンチャク(ヌンチャク・オブ・デストラクション)」を奪い去った。

『……まず最初に、何故余が今なお生きているのか? それを知りたい者は多かろう。その秘密を語る。余は吸血鬼などではない。余はリアルニンジャである。そして、欧州と呼ばれるこの大陸の一画を、余の領土として支配するに相応しき者である。現在この地を覆う〈夜〉も、余のカラテとジツによるものである』

フジキド・ケンジ(サツバツナイト):元ニンジャスレイヤーであり、現在はリアルニンジャとなった男。聖なるヌンチャクを追ってネオワラキアへとたどり着く。

「……強いて言うならば、その正体に興味がある。ブラド・ツェペシュの正体と目的、そしてその居所について。もしブラド・ツェペシュがニンジャだったとしたら、どうする?」

「スミマセン、それはちょっと私にはわかりませんね」ルチアは小さく笑ったが、男の目は少しも笑っておらず、いささか不安感を覚えた。

「解った、ニンジャについては一旦脇へおこう。仮に、伝説のブラド・ツェペシュその人が蘇ったのだとしよう。彼は何のために戦っている? 何のために〈夜〉をもたらした?」

ツインテイルズ:フエの演奏で路銀を稼いでいた路上生活パンクス女に、ネコニンジャ・クランのソウルが憑依。しぶとく生き残り、現在はオー・オーと旅をしている。レッサー・ゼゲン・ジツを使う他、ネコと会話して操ることも。住みやすい地を求めて、ネオワラキアに流れ着いた。

「あー、なんか臭うニャー、ここにニンジャがいるってさァー」

「オー・オー」警告するような低い電子音声が彼女の後ろから聞こえた。

「大丈夫だって、オー・オー。どんなアブない奴でも、この街でいきなりドンパチやろうとはしないでしょ。アウトローの街の方がよっぽどその辺わきまえてる。任せて任せて」


◇陣営1:ドラクル城とネオワラキア軍

ネオワラキアはたびたび暗黒メガコーポ連合からの攻撃にさらされている。ネオワラキアにおける重要地点は、峻厳なカルパチア山脈にある「ドラクル城」、廃墟と化したその城下町「ブラシェフ」、ネオワラキアの経済中心「ネオブカレスト」、そして国境沿いにあるエメツ鉱山の街「プロイェスティ」である。

レッドドラゴン:ネオワラキアの王。〈夜〉の力で一帯を闇に包み込む。
カシウス:長身でスーツの黒人吸血鬼ニンジャ。レッドドラゴンの副官。
リヒター:鍛錬所の吸血鬼ニンジャ。
カノネス:鍛錬所の女吸血鬼ニンジャ。
ノインテイター:ドラクル城の警備ニンジャ。
ローンウルフ:バイオウルフを操るワイルドな吸血鬼ニンジャ。
ジャイアントバット:巨大蝙蝠型のニンジャ。吸血鬼ではない。

陣営2:暗黒メガコーポ連合

オムラ・エンパイアカタナ・オブ・リバプール社などは、ネオワラキアの地を自らの経済圏に編入すべく、しばしばカルパチア山脈周辺で小競り合いを起こしているが、レッドドラゴンの〈夜〉がそれを困難にしている。また論理聖教会によって束ねられた暗黒メガコーポの連合軍が、カタナ社の新型兵器である水素プラズマ式デミ太陽球とともにを敢行せんとしている。

ハリマ主任:オムラ・エンパイアの戦士。
ウリエル(UЯ13l):論理十字軍を率いる論理聖教会の枢機卿級ニンジャ。
ブラックヘイズ:カタナ社のエージェント。重サイバネ。
レゾナンス:オムラ・エンパイアの超音波攻撃ニンジャ。
オホートニク:スダチカワフ社の傭兵ニンジャ。
フェイタル:ヤナマンチ社の傭兵ニンジャ。
スライサー:ヤナマンチ社の傭兵ニンジャ。

陣営3:アイアンフォージド隊

ドラクル城にはスダチカワフ社の令嬢である「ソニア・スダチカワフ」が囚われており、これを救い出せばスダチカワフ社から3億円の報奨金が得られるという。アイアンフォージドはネオブカレスト市内にいた流れのニンジャたちを寄せ集めて、ドラクル城侵入のための部隊を組織した。

アイアンフォージド:この隊のリーダーにして屈強なニンジャ戦士。
ソリチュード:振動ナイフ使いの傭兵。ステルス・ジツを持つ。
スナブノーズ:爆発物のスペシャリスト。ソリチュードとつるむ。
ダイヒョウシャ:魔術師じみた強力なカトン・ジツの使い手。
セルソード:剣呑なアウトローのカタナ使い。
スミソニアン:ヘルシング・ニンジャの憑依者と言い張る狂った老人。
ツインテイルズ:フエ奏者にして路上生活者の女ニンジャ。
オー・オー:重サイバネニンジャ。ツインテイルズと旅をしている。
サツバツナイト:偶然にもこのチームに加わることとなった。

◇陣営4:ネオワラキア一般市民

ルチア:ネオブカレストにある「ワラキア寿司」の店主。
ラッキー・ジェイク:アウトロー。流れ流れて現在はエメツ鉱夫。
クリキ:エメツ鉱山でジェイク、ミカエルとともに働くサイバネ老人。
ミカエル:吸血鬼に憧れてネオワラキアに移住してきたワナビー。

◆用語解説◆

リアルニンジャ:紀元前からカラテで世界各地を支配していた半神的存在。その多くは滅び、ソウルを「キンカク・テンプル」に蓄えられた。ニンジャスレイヤー世界において、吸血鬼はニンジャクランの一派である。
ニンジャソウル憑依者:リアルニンジャのソウルに憑依され、突如ニンジャとなってしまった現代人。ブラドニンジャ・クランのソウル憑依者は、吸血鬼のような性質を持つようになる。
暗黒メガコーポ:巨大企業群。実質的に世界を支配。頻繁に抗争。
サイバネ:身体拡張ユニット。旧式の軍用払い下げ品が大量流通。
IRC:最先端のSNSツール。テキストだけでなく通話もできる。

◆関連エピソードガイド◆

【クルセイド・ワラキア】はそれ自体でも問題なく楽しめるエピソードですが、以下のエピソードや関連シャードを事前に読んでおくと、AoM時系列のフジキドや暗黒メガコーポ、リアルニンジャのあり方などについて理解が深められ、より深くクルセイド・ワラキアを楽しむことができます。これまで「ニンジャスレイヤー」三部作をある程度読んでいたことがある人向けのガイドとなります。

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◆ドラゴン・ドージョー/フジキドルートからの合流
【クルセイド・ワラキア】はニンジャスレイヤー第4部AoMから独立した派生クエストのような形で接続されます。

第4話【ヨグヤカルタ・ナイトレイド】
AoM本編の主人公である新ニンジャスレイヤー「マスラダ・カイ」と、元ニンジャスレイヤーで現在はリアルニンジャ「サツバツナイトとなった「フジキド・ケンジ」の初遭遇エピソード。


第5話【アセイルド・ドージョー】
フジキド側の視点で進むエピソード。奪われた三神器のひとつ「聖なるメンポ(メンポ・オブ・ドミネイション)」を追って、フジキドはムカデ・ニンジャこと「シャン・ロア」の支配するボロブドゥールの地へたどり着く。


【アット・ザ・マウンテン・オブ・ブッダネス】
中国奥地を旅し、ニンジャに遭遇するサツバツナイト。時系列は不明だが、サツバツナイトとしての旅のワンシーンが描かれている。現在のフジキドの行動理念を垣間見れます。

◆【クルセイド・ワラキア】本編  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇エピローグ


◇磁気嵐の晴れた世界で(5) (オムラとの企業抗争)

◇磁気嵐の晴れた世界で(4) (カタナ社のニンジャ)

◇磁気嵐の晴れた世界で(3) (テクノカラテと倫敦)

◇磁気嵐の晴れた世界で(2) (サイバネティクス)

◇磁気嵐の晴れた世界で(1) (エメツと暗黒メガコーポ)

◆暗黒メガコーポ/ブラックヘイズ・ルートからの合流
「磁気嵐の晴れた世界で」シリーズは、暗黒メガコーポ視点からのAoM世界が描かれており、「エメツ」などAoMからの新要素についてのイントロダクションともなっています。

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◆その他の関連シャード/ニンジャアーツ◆

ニンジャアーツ(8):ニンジャソウルの格と開祖ニンジャの呼び声
組織名鑑:メガコーポ群とその同盟関係
シャード8:オムラ・エンパイア
シャード27:オムラ・エンパイア2:社内ヒエラルキーとオムラ因子
シャード44:シの眷属
ニンジャアーツ13:二十四大ニンジャクラン(前編)
ニンジャアーツ14:二十四大ニンジャクラン(後編)
ニンジャアーツ15:カラテミサイルと血中カラテ粒子
ニンジャアーツ(7)c.3000BC-4643AD:ニンジャ簡易年表

ニンジャスレイヤーカードAoM-131【ウリエル】
 (あとがき的要素を含むので、本編読了後がおすすめです)
◆AoMシーズン2:第5話【ハート・オブ・ダウントロッデン・ソウルズ
   ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 
 (【クルセイド・ワラキア】後のフジキドが本編再合流するエピソード)


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