ニンジャスレイヤーTRPG物理書籍ニュース(1)
Twitter上でも速報がアナウンスされた通り、ニンジャスレイヤーTRPG物理書籍の発売予定日がようやく決定しました!
現在ダイハードテイルズでは、10月頭の校了に向け、ウルトラハードな仕上げ作業に取り組んでいます。おそらく直前の限界ギリギリまでやっているでしょう。まだまだ仕上げ作業は続きますが、その合間を縫って、メンバーシップやマガジン購読者の皆さんに、できる限り先行のメイキング記事やコメンタリーやFAQなどをお伝えしていきたいと思っています!
🍣ARIGATO SUSHI🍣
まずは、少しだけ歴史を振り返ってみましょう。ニンジャスレイヤーTRPGは、その正式名称を「ニンジャスレイヤーTRPG エイジ・オブ・ソウカイヤ(AoS)」といいます。
これは原作者のフィリップ・N・モーゼズ=サンをメインデザイナーとして、ダイハードテイルズ・ゲームズによって制作され、オンライン上で2018年に産声を上げたばかりの日本語ベースのシステムです(2020年には第2版が誕生しました)。有志の手で他言語にも翻訳され、世界中の熱心なニンジャヘッズに支えられ成長し続けています。オリジナル版はオンラインの特性を活かし、常に改訂やアップデートが行われ、公式/非公式を問わずにデータが拡張され続けています(あまりにも分量が多く、常に変化し続けているため、完全書籍化は不可能なのです)。
2023年10月発売予定の本書「ニンジャスレイヤーTRPG コア・ルールブック」は、その第2版ルールセットから、最初の数回のゲームに必要な箇所を適切にピックアップし、再編集して、手に取りやすいように書籍化したものです。オリジナル版のデータやプラグイン拡張データなどは日々改訂されたり追加され続けているので、将来的には、本書との最新のオリジナル版の間に、数値の食い違いを見つけることがあるかもしれません。時には大きなアップデートが行われ、一部のルールが変わってしまうこともあるでしょう。そこで本書は、この1冊でまずスターターゲームとして完結し、たとえ数十年後であってもボードゲームのように長く楽しめる独立したセットとなることを目指しました。もちろん、その先のゲームを楽しむためのルールもちゃんと収録しています。本書には、ニンジャスレイヤーTRPGを楽しむために必要な全ての情報が収められているのです。
本書は、デジタル版しか存在しなかった初版時代から熱心にプレイして制作を応援してくれている皆さんのおかげで形になりました。NINJA SLAYER PLUSとSOULWIREDの購読者の皆さんにも、深く感謝を申し上げます。
ニンジャスレイヤーTRPG物理書籍のFAQ1
さて、書籍化に際しては、さまざまな困難がありました(まだその途中ですが)。それでも大きく3つのことが、電子マグロめいて進む我々を後押しするための、内なるカラテとなってくれています。1つめは、モーゼズ=サンたちが生み出したこの素晴らしいゲームと、ニンジャスレイヤー全体の俯瞰された奥深い世界観を、より多くの人に届けるという使命感です。「ニンジャスレイヤーってどんな小説なの? どんな世界観で、どんなキャラがいるの?」という質問に対して、これ1冊あれば、ほぼ完璧な入門書になるでしょう。物理ルールブックの発売によって、ニンジャスレイヤーに興味を持つ人がさらに増えてくれることを願っています。
2つめは、先ほども書いた通り、noteを通した直接的な支援やドネートです。これがなければ執筆のための時間はそもそも捻出できなかったでしょう。加えて、これまでの物理書籍との最も大きな違いであり、大きなチャレンジとしては、今回の物理書籍の制作が、従来のようなテキストの執筆だけでなく、DTPによるレイアウトや流し込み、調整、校正の反映などまで、ほぼ全てダイハードテイルズ(主にこれらの分野に実務的な経験を持っていた杉ライカ)の手で行わなくてはいけなかったことです。もちろんいつもの物理書籍と同様、デザイナーさん、校正者さん、編集者さん、イラストレーターさんなど、外部のプロフェッショナルの皆さんの力を大いに借りてのことですが、普段の物理書籍制作の労力が10だとすると、およそ100くらいの手間がかかっています。DTP作業のためのパワーマシン、各種ソフトウェアなどを購入し、ダイハードテイルズ全体の制作環境をパワーアップさせるためにも、noteやPayPalを通しての世界中からの支援がとても役立っています。「ゲームはしないけれど読み物としても楽しいよ!」という声にも、とても勇気づけられています。
そして最後に3つめは、インターネットやコミュニティ上に共有されている、ニンジャヘッズの皆さんのたくさんのプレイレポートや記事、そしてあたたかい感想や実況の声、Discord上で見られる賑やかなゲームやルール談義、そのひとつひとつです。このゲームにはまだまだ沢山の改善すべきところや、付け足すべきところ、そして魔物のようなエラッタが潜んでいるでしょう(少なくともPCを置いて宇宙船が飛び去ってしまうバグはないと思いますが)。それでも、現在より遥かに未洗練でプリミティブで穴だらけだった初版の頃ですら、これだけの素晴らしいゲームやドラマが大勢の人の手で紡ぎ出されたのですから、このゲームシステムには実際十分な価値とクオリティがあると考えられます。もちろん、より多くの人に遊んでもらうためにはさらなる洗練や整備が必要ですが、根幹部分への揺るぎない自信を育んでくれたのは、まぎれもなく、このゲームを遊んでくれた皆さん一人一人の力なのです。そして生み出されてくる想定外の様々なニンジャやドラマも、我々や原作者にとって大きなインスピレーションの元となっています。あらためて、全ての皆さんに大きな感謝とスシを!
ニンジャスレイヤーTRPG物理書籍のFAQ2
今回のプレビュー記事は以上になります。次回の更新をお楽しみに!
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